【高校野球】今夏の甲子園から捕手の指先にマニキュアで着色可能 午前と午後の2部制導入でナイター増加のため
スポーツ報知 / 2024年7月26日 17時52分
日本高野連は26日、大阪市内で第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕)の運営委員会を開き、捕手が投手にサインを出す手の指先にマニキュアなどで着色することを認めると発表した。今夏の甲子園から暑さ対策として開幕からの3日間は午前、午後の2部制が導入される。ナイターの増加が予想されるため、着色して指先を見やすくすることによって、サイン交換を円滑にすることが狙い。
その他の発表事項は以下の通り
◇熱中症特別警戒アラート発令時の対応
今年から新設された熱中症特別警戒アラートが発令された場合、速やかに対応を協議するために「熱中症特別警戒アラート対策本部」を設ける。メンバーは日本高野連、朝日新聞社の主催2者と阪神甲子園球場から適任者を選出。
◇開会式の入場
開会式直後の第1試合に出場する2校は、入場行進(今年は沖縄から)の順番を48、49番目とし、開会式後の退場も最初にそれぞれのベンチに直接向かう。式典で体を動かさない時間をできるだけ短くし、コンディションへの影響を軽減する。
◇代表校への捕食の提供
昨年大会では第1試合に出場した選手が熱中症の症状を訴えるケースが目立った。選手の健康状態を担当した理学療法士からは、早朝の起床によって宿舎で十分に朝食を取らないまま試合に出場した選手が栄養不足から熱中症の症状を発症したと考えられるとの報告があった。そのため、日本高野連で立命大スポーツ健康科学科の海老根久美子教授(公認スポーツ栄養士)の助言のもと、第1試合と、熱中症の症状を訴える選手が多かった第2試合に出場する計4校の選手に、試合前に室内練習場でおにぎり(第1試合のみ)やパン、100%果汁、ゼリータイプの栄養食品を提供する。第3、4試合の4校の選手も暑さ対策、健康対策の観点からゼリーを提供する。
◇審判委員の白色シューズ
審判委員(塁審)の暑さ対策の一環として、今夏の大会で白色シューズを着用する。6月15日に大阪市内で開催された第1回審判研修会に参加した審判委員が試用、外見やプレーへの支障の有無を確かめ、問題がないことから、日本高野連の審判規則委員会で導入を決めた。選手へのスパイクについては2020年から黒色に加えて白色も認めている。
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