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中村勘九郎「新三をできる役者になれて、うれしい」5歳から憧れ続けた「髪結新三」初役に感慨

スポーツ報知 / 2024年7月27日 5時0分

「髪結新三」を初役で勤める中村勘九郎

 歌舞伎俳優の中村勘九郎がこのほど都内で、歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(8月4~25日)の第2部「梅雨小袖昔八丈 髪結新三(つゆこそでむかしはちじょう かみゆいしんざ)」の取材会を行った。

 曽祖父の6代目尾上菊五郎が当たり役とし、祖父の17代目中村勘三郎、父の18代目勘三郎も大事に演じ続けた小悪党の新三を初役で勤める。「5歳頃に見た祖父の新三が格好良くて、色っぽくて、心をわしづかみにされた。憧れの役をやっとできる。(父・勘三郎さんが2012年に亡くなり)親がいればもっと早くできたのだろうか…。新三をできる役者になれて、うれしい」と喜びをかみ締めた。

 河竹黙阿弥による世話物の名作。理想は父・勘三郎さんだ。「父の新三を近くで見て、呼吸、間(ま)、息づかい、空気感を体感できた。白粉(おしろい)をどれくらいつけるのか、教えてもらったこともある」。幼い頃、弟の中村七之助とセリフを言い合った日々を振り返り「弟と一緒に出られることが感慨深い。今の言葉で言うと『エモい』ですね」と思いを込めた。

 江戸の下町に生きる庶民の生活が情緒たっぷりに描かれ、新三は徐々に悪の本性を現す。「現代で言えば、パワハラ、セクハラの世界。でも新三は嫌なやつとは思われない。それは必死に一生懸命に生きているから」。ポスター撮影で初めて新三の衣装に袖を通し、「憧れの衣装、格好いいですね。江戸庶民のリアルを表現しながら現代劇になってはいけない。歌舞伎の生世話物ですよね。しっかりエンジンをかけていきたい」と気を引き締めた。

 勘九郎、七之助のほか、松本幸四郎、中村扇雀、坂東彌十郎、坂東巳之助、片岡亀蔵、市川中車らも出演する。

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