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甲子園に“ナイキ”が来る!最速146キロの宮崎商・背番号6のエースが魂のVリリーフ「全国制覇を目指したい」

スポーツ報知 / 2024年7月27日 5時30分

3年ぶり6度目の夏の甲子園出場を決め、歓喜に沸く宮崎商(カメラ・浅岡 諒祐)

◆第106回全国高校野球選手権宮崎大会 ▽決勝 宮崎商4―3富島(26日・ひなたサンマリンスタジアム宮崎)

 宮崎では、宮崎商が3年ぶり6度目の優勝。同点に追いつかれた5回に救援登板した中村奈一輝(ないき、3年)が、無失点投球で勝利を呼び寄せた。3年前は、甲子園での初戦の直前にチーム内にコロナ感染が広がり、試合出場を辞退。悲運を乗り越えて、再び聖地行きの切符をつかんだ。

 背番号6のエースが右拳を突き上げた。9回2死二塁。最速146キロを誇るプロ注目の二刀流右腕・中村が投ゴロを慎重に一塁へトス。ミットに球が収まるのを見届けると、3年ぶり6度目の甲子園出場を祝うチームメートとの歓喜の輪に加わった。「捕った瞬間、甲子園球場が見えました」と声を弾ませた。

 魂の救援だった。宮崎商は5回に3点目を入れリードを奪うも、直後に犠飛で追いつかれ、なおも1死一、三塁。2ボールになった段階で、橋口光朗監督(36)は小野壮真投手(3年)から3番手の中村へ交代を告げた。準々決勝の朝からぎっくり腰で苦しんでいたが気合を入れ直した。「自分が思いを引き継ぐしかない。小野を甲子園に連れていくことしか考えてなかった」と後続を抑え無失点。ベンチに戻る途中、貫禄の雄たけびを上げた。

 父・重人さん(64)さんから米スポーツブランド「NIKE」のように、世界に羽ばたくような子になってほしいとの願いで、奈一輝と名付けられた。実家は宮崎商から徒歩5分ほどの距離。家から練習の声が聞こえる同校を見て「ここの環境が自分に合ってるのかな」と進路を決めた。進学を決めた中学3年時、宮崎商はコロナの感染者が続出し甲子園への出場を辞退。「先輩たちの分まで借りを返してあげたい」と3年前の忘れ物を取りにいくため腕を振り続けた。

 「宮崎の思いを背負っている。全国制覇を目指したい」。NIKEの由来はギリシャ神話の勝利の女神「ニーケー」だとされている。右腕が聖地で勝利を呼び込む。(浅岡 諒祐)

 ◆中村 奈一輝(なかむら・ないき)2006年8月16日、宮崎市生まれ。17歳。小学3年に小戸第二レッドソックスでソフトボールを始め、中学では県央宮崎ボーイズでプレー。最速146キロ。遠投115メートル。50メートル6秒0。好きな食べ物は焼き鳥の軟骨。好きな選手はソフトバンク・周東。183センチ、70キロ。右投右打。

 ◆近年の珍名球児

▽加賀谷 三亜土(さあど・秋田中央=18~20年)

▽風間 球打(きゅうた・明桜=19~21年)

▽貝阿弥 魁王(きんぐ・京都翔英=21~23年)

▽柴田 獅子(れお・福岡大大濠=22~24年)

▽関口 赤彗星(しゃあ・池田=22~24年)

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