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「弱い者は落ちるべき」2度目の大関陥落 来場所の質問に貴景勝「先のことは…」

スポーツ報知 / 2024年7月27日 6時10分

貴景勝(左)がはたき込みで照ノ富士に敗れる

◆大相撲 ▽名古屋場所13日目(26日・ドルフィンズアリーナ)

 9度目のカド番で迎えていた貴景勝の大関陥落が決まった。横綱・照ノ富士のはたき込みに屈して負け越し。2019年秋場所でも関脇に落ちており、大関降下2度目は現行制度となった1969年名古屋場所以降、19年九州場所の栃ノ心以来で5人目となった。照ノ富士は1敗を守り、14日目に3敗で追う東前頭6枚目・隆の勝に勝てば3場所ぶり10度目の優勝が決まる。賜杯のゆくえは、同じく3敗を守った平幕の美ノ海を加えた3人に絞られた。

 大関陥落が決まると、土俵上で腹ばいになった貴景勝は、しばらく立ち上がることができなかった。支度部屋では目を赤らめ「負けは負け。強い人は大関にいるし、もしくは上にいく。弱い者は落ちるべきだと思う」と結果を受け止めた。

 現行制度では5人目となる2度目の大関陥落。右膝のけがで関脇に転落となった前回は2019年秋場所で12勝3敗を挙げ、1場所での大関復帰を果たした。ただ当時は23歳。8月には28歳になる。さらには慢性的な首の痛みなどを抱え、満身創痍(そうい)の土俵が続いている。大関は「あの時から何年も年齢も重ねている。落ちたということは一緒だが、まるっきり中身が違うので」と今回の陥落の重みをかみしめた。

 場所前からの稽古不足があったことは否めない。それでも貴景勝は「首と言われるが、どこかしらみんな痛い。自分だけがけがをしているわけじゃない。その中の勝負の世界。何の理由にもならない。それを含めて力が通用しなかった」と一切、言い訳はしなかった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「照ノ富士に負けて落ちるのは本望ではないか」。幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)も「土俵に落ちた時、起き上がるのに時間がかかった。思いがこみ上げてきたのかな」と心中を推し量った。10勝すれば1場所での大関復帰が可能な来場所の話題を向けられると「先のことは…」と語るにとどめた。残り2日。考え込むようにしばらく腰は上げられず。貴景勝が土俵人生の岐路に立たされた。(大西 健太)

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