1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

「あれで勝った」巨人・阿部監督絶賛の決勝2点二塁打を放ったのはチーム最多先発マスクのいぶし銀

スポーツ報知 / 2024年7月27日 5時0分

8回2死満塁、岸田が勝ち越しとなる2点二塁打を放つ(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ DeNA2―5巨人(26日・横浜)

 プロ野球後半戦がスタートし、首位の巨人はDeNAに逆転勝ちして白星発進した。同点の8回2死満塁、岸田行倫捕手(27)が決勝の2点二塁打。球宴を挟んで3連勝とし、貯金を今季最多の9とした。1軍に昇格したココ・モンテス内野手(27)は7回2死から代打で右翼線二塁打を放ち、来日初打席初安打。投手陣は先発の赤星が5回2失点で粘り、リリーフ6投手が無失点でつないだ。

 真夏の横浜の夜空に快音が響いた。均衡を破る値千金の一打に三塁ベンチの阿部監督は力強く手をたたいて喜んだ。2―2の8回2死満塁。岸田が左翼線にライナーを運び、勝ち越し2点適時二塁打。後半戦白星スタートを呼んだ殊勲打を「あれで勝った。ナイスバッティング」と激賞した。

 阿部イズムが凝縮された打席だった。無死二、三塁から岡本和、大城卓が中川虎のフォークに合わず連続空振り三振。坂本はフォークを2球続けて見極め、四球で満塁となった。直後、初球の直球をとらえた岸田は「予感というか、前の勇人さんがフォークでボール、ボールになって、自分の打席でもフォークでボールになったら相手はきついだろうと思って。腹をくくって真っすぐを狙っていきました」。読み勝ちだった。

 今季90試合目でチーム最多46試合目の先発マスク。キャリアハイのシーズンを送る岸田について捕手出身の阿部監督は日々、奮闘する姿に期待を寄せている。

 「キャッチャーって、抑えた時ってあまり覚えてないけど、やられたなっていうのは絶対に覚えている。岸田はそういう経験が増えて、すごい勉強になっていると思う。打撃でも配球を読んでいるんだろうけど、試合数を重ねていけば、もっと打てるようになると思う。ここでこれ(この球種)はないでしょうとか、どんどん消去法していくから」

 阿部監督も現役時代、数え切れないほどの失敗、悔しい思いを味わい、糧にしてきた。その体験談を捕手陣に伝えて還元。その中で岸田の成長について「たくさん打たれているところかな。失敗が経験になる」と評価し、守り重視の阿部野球でメイン捕手を託している。大城卓が一塁に入り、1~5番の上位打線が固定される中、下位打線に入って攻守で存在感が光る。

 報徳学園出身の岸田は試合前、母校の兵庫大会準決勝をネット配信で観戦。社にタイブレークの激戦でサヨナラ勝ちした試合を見て「励みになった」と力に変えた。「逆転の報徳と言われていて、自分もあきらめない気持ちを大事にしています」。高校時代の教えも胸に巨人を逆転勝利に導いた。

 貯金8で前半戦首位ターンにも残り54試合の後半戦に向け「0からスタート。また開幕だと思って」と引き締め、ギアを上げていた阿部監督。勝利への執念が詰まった小刻みな7人の継投も実り「シーソーゲームで、何とかみんなが粘ってくれて、こういう試合に持ち込めた」と全員をたたえた。貯金は今季最多9。第二の開幕で最高のスタートを切った。(片岡 優帆)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください