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【パリ五輪】永山竜樹に黒帯の父が激励「金メダルを取って、俺たちを引退させてくれ」悲願達成で一家の夢実現へ

スポーツ報知 / 2024年7月27日 11時0分

永山竜樹

 男子60キロ級の永山竜樹(28)=SBC湘南美容クリニック=へ、永山の父・修さん(50)がエールを送った。

 * * * *

 悲願達成の瞬間が目前に迫った。父・修さんはこれまでを「永山家は全て柔道を中心に回ってきた」としみじみと振り返る。永山が4歳の時、デビュー戦で体格差のある相手に完敗し、修さんの負けん気に火がついた。「自分が教えたくなって。白帯だったらかっこ悪い」と道場に通い、黒帯を取得。「練習や試合を見に行くため」と会社勤めのトラック運転手を退職し、自ら運送会社をたちあげた。

 中学進学後は教える機会が減り、応援に熱を上げた。国内外問わず観戦へ。チケットを確実に入手するため、今春から次男の冬愛(とあ)さん(25)が開くジンギスカン店の名前で、全日本柔道連盟のスポンサーになるというこだわりよう。会場では「小さい頃からずっと叫んできた。一度、恥ずかしいからやめたら、その試合で負けた。竜樹も試合中に俺の声だけは聞こえるっていうので」と声で後押ししてきた。

 修さんは、パリ五輪でこの生活に一区切りをつけるつもりだという。「竜樹に話したんです。俺もかみさん(母・郁美さん)も試合を見るのは楽しいけど、選考のことだったり、考えるのが疲れてきた。その(パリ五輪)後は好きにやってくれればいい。金メダルを取って、俺たちを引退させてくれって」。最後になるであろう父の願いを背に、永山が一家の夢実現へ向かう。(林 直史)

 ◆永山 竜樹(ながやま・りゅうじゅ)1996年4月15日、北海道・美唄(びばい)市生まれ。28歳。柔道は4歳で始め、小6までは野球と掛け持ち。愛知・大成中、大成高を経て東海大1年で世界ジュニア選手権優勝。2018、19年世界選手権銅メダル。17、19、23年マスターズ大会優勝。右組み。得意技は背負い投げ、袖釣り込み腰。家族は妻と長男。

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