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阿久津仁愛、10代の挑戦により「想像もつかない景色見られた」…所属事務所が俳優オーディション開催中

スポーツ報知 / 2024年7月27日 12時0分

インタビューに答える阿久津仁愛(カメラ・小泉 洋樹)

 俳優・古田新太、生瀬勝久、藤木直人、松下洸平らを擁する芸能事務所「キューブ」が、10代男性を対象とした「キューブ 10代俳優オーディション」(応募は8月18日まで)を開催中だ。このほど、同事務所の俳優・阿久津仁愛(にちか)が取材に応じ、10代への挑戦を呼びかけた。(奥津 友希乃)

 端正な顔立ちに褐色の瞳、物腰柔らかな雰囲気が印象的。2・5次元の舞台作品などで活躍中の23歳は、芸能界入りのきっかけを「母と姉が背中を押してくれなかったら、僕は絶対ここにはいない」と感慨深げに振り返る。

 中学2年だった2014年、母と姉の勧めで「第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募。準グランプリを獲得し、現在の所属事務所「キューブ」に所属した。栃木県出身で、当時は「人の多い東京に来ること自体怖かった。ジュノンも思い出作りくらいのつもりで臨んだので、まさか賞を頂けるなんて思ってもいなかったし、自分に自信もなかったです」と芸能界に飛び込むことに戸惑いもあった。

 それでも同事務所は、古田や生瀬ら演劇界の重鎮、山西惇や大倉孝二ら名バイプレイヤー、藤井や松下ら主演俳優など、多彩な人材を輩出してきた業界屈指のプロダクション。タレントの才能や可能性を多方面に引き出すことも折り紙付きであることから、「キューブは右も左も分からない僕のことを『イチから育てます』と言ってくださったし、それなら安心できるなと僕自身も親も感じて。興味が少しずつ湧いていきました」と芸能界入りを決意した。

 所属後は地元で学生生活を送りながら、土日に東京で、事務所の演技やダンスレッスンに明け暮れる日々を送った。

 「最初は怖がってダンスレッスンを受けていたけど、加藤諒さんがすごく優しく教えてくれて、助けていただきました。古田新太さんは、僕が初めて連ドラ(=19年放送の古田主演『俺のスカート、どこ行った?』)にレギュラーで出させて頂いた時にせりふを引き出していただいて、たくさんフォローしていただいた。そのおかげで映像のお芝居をもっとやりたいなと思うようになりました」

 所属から約1年後の2016年、人気ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンで主役・越前リョーマ役に抜てき。「一番最初に舞台に立った公演は、全然うまくいかなくて、劇場のトイレでひとりで泣いてました」と振り返る。

 それでも、作品の稽古や事務所で行われるワークショップを積み重ね、「お芝居の奥深さや面白さに気づくことができました。『テニミュ』は、ひとつのタイトルで60公演くらいあって体力勝負でしたが、80%の力とかではやりたくないなと。明日のこととかは気にせずにやろうと。毎公演ぼろぼろになりながら、全力投球でした」

 原作へのリスペクトや、漫画から飛び出してきたようなルックス、自分なりに演じるキャラクターを作り上げる真摯(しんし)な姿勢も評価につながり、舞台版「鬼滅の刃」など2・5次元の話題作に引っ張りだこに。

 「2・5次元は、自分の原点でありホームでありながら、常に課題はある。鑑賞してくださった方で『ちょっとこのシーンは変に思いました』って手紙を下さる人もいます。やっぱり原作のある舞台はお客さんも思い入れや愛が深いので。だけど、それで落ち込むよりは『こういう視点もあるんだ!』と気づかされることの方が多い。周りの方の意見も自分なりにかみ砕いて役を大事に演じたいです」

 ドラマや映画など映像作品にも活躍の場を広げており「まだまだ伸びしろがあるはずだし、自分に演じられない役はないという心意気でいます」と背筋を伸ばす。「福田雄一監督の作品に出ることも夢。でもコメディーチックなお芝居こそ技術がいる」と事務所の先輩俳優を教科書に勉強中で、「コメディーはお芝居の間やテンポも難しいですけど、その引き出しをひとつ手に入れられたらめちゃくちゃ強いなと思います」と新境地に意欲をのぞかせる。

 自身が10代でデビューのきっかけをつかんだからこそ、所属事務所で開催中のオーディションの受験を検討する10代に伝えたい思いもある。

 「僕は母や姉の勧めだったので、いわゆる他薦のような形でオーディションを受けましたが、それもひとつ選択肢としてアリなのかなと。もしも、『やってみたら?』と言ってくれる人が周りにいたら、あまり気負わずにその言葉を信じて、挑戦してみることもおすすめしたいです。僕はそうしたことで、当時では想像もつかない景色をたくさん見られました。僕はまだ日々勉強中の身なので、エールを送るなんておこがましい気持ちもありますけど、迷っている人はぜひ、勇気を出して一歩踏み出して応募して欲しいです!」

 ◆阿久津仁愛(あくつ・にちか)

 ▼生まれ 2000年12月23日、栃木県出身。23歳

 ▼主な出演作 「ミュージカル・テニスの王子様3rdシーズン」「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE」「BLドラマの主演になりました クランクアップ編」など

 ▼特技 ボイスパーカッション、ソフトテニス

 ▼身長 166センチ

 ▼チャームポイント ハスキーな声

 ▼好きな食べ物 すし「回転寿司に行くことが大好きです」

 ◆「キューブ 10代俳優オーディション」概要

 ▼応募期間・方法 8月18日まで、WEBサイトにて(自薦他薦問わず)

 ▼参加資格 応募時点で10~19歳の男性、国籍不問(日本国内在住の人に限る)、審査時に特定のプロダクションやマネジメントなどとの契約が無い人、合格後に上京できる人、グランプリやその他の賞を獲得後に「キューブ」と専属契約を結べる人

 ▼審査過程 書類審査→リモート審査(9月中旬)→生瀬勝久による演技ワークショップなどの最終審査(10月中旬)

 ▼グランプリ特典 賞金100万円、レッスン費無料、推薦者にも30万円を進呈

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