フリーマン欠場のドジャースが走塁ミスで完封負け 大谷翔平は２安打１盗塁で「トリプルスリー」前進

◆米大リーグ　アストロズ５―０ドジャース（２６日、米テキサス州ヒューストン＝ミニッツメイドパーク）

　ドジャースが２６日（日本時間２７日）、敵地・アストロズ戦で完封負け。後半戦で初めてカード初戦を落とした。「１番・ＤＨ」で先発出場した大谷翔平投手（３０）は３打数２安打１四球１盗塁で打率３割１分５厘に上昇。３１本塁打とともにリーグトップを維持し、２５盗塁目で打率３割、３０本塁打、３０盗塁の「トリプルスリー」にまた前進した。

　ア軍先発は昨季まで３年連続２ケタ勝利のＦ・バルデス投手（３０）だった。大谷は初回先頭の第１打席で初球の９５・４マイル（約１５３・５キロ）シンカーを捉え、センター左にはじき返すと、快足を飛ばしてリーグ２位タイとなる今季２８本目の二塁打とした。バルデスにはエンゼルス時代の昨季８打数無安打４三振に封じられるなど、この日まで通算３４打数４安打（１本塁打）の打率１割１分８厘と苦戦してきたが、メジャー屈指の左腕との今季初対戦でいきなりの快音。同じ“ＭＶＰトリオ”のフリーマンが家庭の事情で急きょ欠場となり、マークがより厳しくなる中でも結果を残した。

　３回２死の第２打席はレフト後方へ大飛球を放ったが、左翼・ロパフィドのダイビングキャッチに阻まれて左飛。６回１死一塁の第３打席は四球。８回先頭の第４打席では３番手右腕・プレスリーから中前打を放ち、２試合連続のマルチ安打とした。さらに３試合ぶりの二盗を決め、今季２５盗塁目。自己最多２１年の２６盗塁にあと１つとした。

　ド軍はバルデス相手に初回の大谷の二塁打以降、６回１死まで６者連続三振を含む１６人連続アウトを喫するなど沈黙。７回途中までに１０三振を奪われた。４点を追う６回は１死満塁から３番のＴ・ヘルナンデスが空振り三振、４番のパヘスが右直に打ち取られ、反撃の機会を逸した。

　痛すぎる“走塁ミス”もあった。４点を追う７回２死一、三塁から９番・ラックスが三塁内野安打を放ったが、一塁走者のＥ・ヘルナンデスが二塁をオーバーランしたところでタッチアウトとなった。三塁走者・バルガスが先に生還していたとして一度は得点が認められたが、アストロズ側が要求したリプレー検証の末、三塁走者の得点よりも先に一塁走者がアウトになっていたとして判定が覆り、得点は無効となった。

　前日２５日（同２６日）の本拠地・ジャイアンツ戦では８回に４試合ぶりの今季３１号ソロを放ち、日米通算２５０号に到達した大谷。２戦連発こそ逃したが、打撃好調は変わらず、完敗のチームにおいて孤軍奮闘の活躍を見せた。パリ五輪が開幕しても、やはり大谷からは目が離せない。