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「彼を失うのは厳しい」千賀滉大を心配するメッツナイン 右肩痛から復帰戦で310日ぶり勝利も再びアクシデント

スポーツ報知 / 2024年7月27日 13時12分

◆米大リーグ メッツ8―4ブレーブス(26日、米ニューヨーク州クイーンズ=シティ・フィールド) 

 右肩痛で開幕から長期負傷者リスト(IL)入りしていたメッツの千賀滉大投手(31)が、今季初登板。6回1死後に左ふくらはぎの張りで球数73球での降板となったが、5回1/3を投げ、1本塁打を含む2安打2失点の好投。昨年9月20日の敵地でのマーリンズ以来、310日ぶりの勝利で日米通算100勝を飾った。27日にMRI検査を受けることになった。チームは今季最多の貯金「7」で、ワイルド・カード争いのトップに浮上も、戻ってきたエースが、更なる試練に見舞われた。

 快投を続ける千賀を、アクシデントが襲った。8-2で迎えた6回1死。先頭のライリーを一飛に仕留めた場面。打球を追ってマウンドを数歩降りたところで、千賀は左ふくらはぎを押さえて倒れ込んだ。客席が、静まり返る。ベンチからトレーナーらが出てきて状態を確認すると、続投とはならなかった。リンドアが駆け寄り、ハグ。アロンソも声を掛け、ファンの拍手が沸き起こる中、千賀は自力でベンチに戻った。無念の降板。チームをワイルド・カード争いの一番手に浮上させる73球の力投で、思わぬ代償を支払った。

 「明日MRI検査を受けるので、その結果を待つしかない。彼が今季ここまで頑張ってきたことを考えると、このような降板を目にしたくなかった」とメンドーサ監督。アキレス腱や膝蓋骨(しつがいこつ)には問題がないという私見を語りつつ、慎重に言葉を選んだ。「とても心配だ。ヘルシーであって欲しい」と女房役のアルバレスも表情を曇らせた。3回に逆転の満塁弾を放って千賀を援護したDHのマルティネスは「千賀はチームの大きな一部。きょうの投球は素晴らしかったし、エキサイティングだった。スタジアム全体が興奮していた。タフな形での降板になってしまったけれど、出来るだけ早い回復を祈っている。我々はポジティブに考えるしかない。彼を失うのは厳しいけれど、きっと彼は全力を尽くしてカムバックに励むと思う。プレーオフまでには戻ってきて欲しい」と、チームメートとして深刻に受け止めていることを口にした。地元メディアは、MRI検査の結果次第では、月末のトレード期限までに緊急補強が必要かと問うなど、緊迫したムードが流れた。

 圧巻の復帰戦だった。初回先頭のケレニックから代名詞の「お化けフォーク」で空振り三振を奪うと、スライダー、直球、カーブを決め球に9奪三振。直球の最速は98・4マイル(約158マイル)を計測し、プレーオフ進出に加速するための最強のピースが戻ったかに見えた。

 「えげつなかった。とても感心した。直球もスプリットもカッターもすごく動いており、それらを完璧に操る能力を持っている。(試合を)支配していた」と指揮官は絶賛すると同時に、「願わくば深刻なものでないことを願う。だが、油断はできない」と動揺を隠しきれなかった。

 ルーキーイヤーで12勝7敗の好成績を残した右腕の渡米2年目は苦難の船出となった。春季キャンプで右肩痛に襲われ、リハビリは一進一退。初登板は今季公式戦103試合目まで、持ち越された。満を持しての復帰戦勝利。日米通算100勝の節目を刻んだが…。

 リーグ東地区の2位と3位が激突の同カード4連戦は、メッツが2連勝。同地区2位に浮上し、ワイルド・カード争いの一番手に躍り出た。6月2日の時点で借金「11」まで低迷したが、今季最多の貯金「7」に。千賀の軽症を祈るばかりだ。

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