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【高校野球】聖隷クリストファー、初の決勝進出 今度こそ甲子園へ ノーシード校が名門・静岡に土壇場逆転勝ち

スポーツ報知 / 2024年7月27日 15時17分

先発した聖隷クリストファーの袴田

◆全国高校野球選手権静岡大会▽準決勝 聖隷クリストファー3―2静岡(27日、草薙球場)

 ノーシードで勝ち上がった聖隷クリストファーが、春夏通算43度の甲子園出場を誇る静岡に3―2で逆転勝ちし、夏の県選手権大会では初の決勝進出を決めた。29日の決勝は掛川西と草薙球場で対戦する。

 初回、静岡がスキのない攻めで先手を取った。先頭の松下球が左前安打で出塁すると、けん制悪送球で二塁へ。2番の鈴木がバントで送り、続く中野がきっちり左翼へ犠牲フライを放った。

 聖隷は3回、先頭の福井が右前打を放ち、1死満塁から3番・ジャコブソンのスクイズで同点とした。だが、その裏に守備が乱れた。先頭打者・石橋のゴロを三塁・稲岡が悪送球。2死三塁から、2番・鈴木のゴロを先発の袴田がつかみきれずにエラーが記録され、ノーヒットで2点目を許した。

 4回以降は静岡の先発右腕・谷脇のテンポのいい投球に抑えられていたが、9回に反撃した。先頭のジャコブソンが中前打で出ると犠打で二進。ここから5番・稲岡が左越えへ同点の適時二塁打。さらに伊藤が右越えへ勝ち越し二塁打を放ち、3―2と試合をひっくり返した。

 先発右腕の袴田は3回までに2失点したが、徐々にペースを取り戻し、7回無死一塁の場面では送りバントを自らの好フィールディングで二塁封殺。続く打者を投ゴロ併殺に仕留めた。粘りの投球で9回完投した。上村敏正監督は「袴田はこの前の試合がちょっと良くなくて、昨日の練習も…。で、初回から点を取られたけど、あの子のパターン。最後まで崩れそうで崩れない」とエースをたたえた。

 聖隷は1985年に創部され、夏の県大会はこれまで2012年、22年の4強が最高だった。コロナ禍で甲子園大会が中止された20年夏は7回制で行われた県の独自大会で優勝。22年センバツ出場校の選考では、その前年秋に東海大会で準優勝しながらも2枠の東海地区で選出されず。当時の文科相が国会で言及するなど反響は大きく、その後、日本高野連は選考過程の明確化を目指した「選考ガイドライン」を作成した。

 初の甲子園へあと1勝。「そこまで、とても考えてなかった。一生懸命にやってきた結果が結びついた」と上村監督。今度こそ、甲子園の土を踏むチャンスとなった。

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