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【高校野球】静岡高、3年ぶり決勝がスルリ…エース谷脇健心が9回に逆転許す 聖隷クリストファーが初決勝

スポーツ報知 / 2024年7月27日 15時46分

1回裏1死三塁から静高の3番・中野が先制の左犠飛を放つ

◆全国高校野球選手権静岡大会▽準決勝 聖隷クリストファー3―2静岡(27日、草薙球場)

 静岡が2―3で聖隷クリストファーに敗れ、3年ぶりの甲子園が消えた。29日の決勝(草薙)では聖隷と掛川西が対戦する。

 静岡は初回、スキのない攻めで先手を取った。先頭の松下球が左前安打で出塁すると、けん制悪送球で二塁へ。2番の鈴木がバントで送り、続く中野がきっちり左翼へ犠牲フライを放った。

 聖隷は3回、先頭の福井が右前打を放ち、1死満塁から3番・ジャコブソンのスクイズで同点とした。だが、その裏に守備が乱れた。先頭打者・石橋のゴロを三塁・稲岡が悪送球。2死三塁から、2番・鈴木のゴロを先発の袴田がつかみきれずにエラーが記録され、ノーヒットで勝ち越し点を許した。

 静岡の先発右腕・谷脇は4回以降、テンポのいい投球を続けた。4、5回は3者凡退。6回は1死から四球を与えたが、遊ゴロ併殺で切り抜けた。1点リードで9回を迎えたが、先頭のジャコブソンに中前打を許すと、犠打で二進後、連続して適時二塁打を浴び、一気に逆転された。

 春夏合わせて43度の甲子園出場歴を誇る名門が、ここ最近は苦しんでいた。昨年の春季大会はベスト8まで進んだが、夏は初戦の2回戦で常葉大橘に敗れた。続く秋季大会も常葉大橘の前に予選初戦で屈した。池田新之介監督は「いたる所で押しが足りない。もう一度やり直します」と出直しを誓い、今年の春季県大会では準優勝。今大会でも順調に勝ち上がっていたが、最後に悔しい結果となった。

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