【高校野球】選手層が厚くなった富山商が2年連続の夏甲子園へ…厳しいランメニューも
スポーツ報知 / 2024年7月27日 17時36分
◆第106回全国高校野球選手権富山大会 ▽決勝 富山商7-6富山北部(27日・富山市民)
決勝戦が行われ、富山商が7-6で富山北部に逆転勝利し、2年連続18度目の夏甲子園出場を決めた。俊足を誇る2番・釣颯良二塁手(3年)が、ランニングホームランを含め2安打、2打点と活躍すれば、遊撃手兼投手の右腕、森亮太(3年)は投打で大活躍。4回途中から緊急登板し、5回2/3を3安打、無失点と好投した。9回は足をつりながら投げ抜いた森は「序盤は苦しい場面が続いたが、自分の力を出せた。最後は全ての力を振り絞りました」と汗をぬぐった。
2人とも昨夏の甲子園にはベンチ入りしたが、出番はないまま初戦敗退を喫した。背番号16を付けていた釣は「すごく悔しかったので、来年は絶対に甲子園に出場したい」と決意。昨秋の県大会後は、全員で学校のグラウンドから10キロ離れた八重津浜までランニングし、さらに砂浜を何度もダッシュして足腰を強化。また、近くの標高145メートルの城山を2往復してスタミナをつけた。釣は「ずっと足をつりそうで、吐きそうになっている選手もいた。でも、厳しいランメニューのおかげで、暑い中でもプレーできました」と手応えをつかむ。
昨夏の甲子園でスタメン出場した1番・鶴田尚冴捕手(3年)と3番・岡田拓馬右翼手(3年)、4番・福田敦士三塁手(3年)が主力としてチームを引っ張る一方で、この日は釣や森のほか、1、2年生も勝負所で活躍。選手層は着実に厚くなってきた。前崎秀和監督は「昨夏の甲子園の経験に関係なく、野球が出来ている。甲子園ではもっと子供たちの力を引き出したい」と決意。2年連続の甲子園では、チーム目標の4強入りを目指す。(中田 康博)
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