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【西武】ドラフト1位左腕・武内夏暉が7回途中1失点で6勝目「チームが勝てる投球をしていきます」

スポーツ報知 / 2024年7月27日 18時26分

7回途中1失点で6勝目を挙げナインを迎える武内夏暉(左)(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 日本ハム1―3西武(27日・エスコン)

 並のルーキーではない。ピンチになれば自然とギアが上がる。3点を先制した直後の6回。先頭の万波に中越え二塁打を打たれても、西武・武内夏暉投手は冷静だった。「気を抜かないように」と警戒していたレイエス、マルティネスを連続三振に仕留めた。レイエスには真っすぐを続けてチェンジアップを、マルティネスにはカーブを続けて144キロの高めのつり球で空振りを奪った。「流れ的にも三振を取ったほうがいいので、そこはちょっとギアを入れました」と事も無げに振り返った左腕。渡辺GM兼監督代行は「相手の主軸で1ギア上げるというか、大事なところをわかっている」とうなった。

 初めて踏んだ北の大地。エスコンのマウンドも初めてだ。この日は土曜日のデーゲームとあって屋根を開けての開催。風速4メートルの風がフィールドに吹き込み変化球の制御に苦しんだ。「チェンジアップ、ツーシームなど落ち球はちょっと難しかったです。落ちすぎたので」と振り返るが、威力のある速球で相手打線を押し込んだ。7回途中まで7安打を許しながら、長打は万波の二塁打のみ。1失点で乗り切った。武内の初登板からマスクをかぶる炭谷は「2試合負けが続いていましたけど、この3試合の中では一番いい球でした」とうなずいた。

 後半戦初勝利となる6勝目は隅田と並ぶチームトップタイ。規定投球回数には届かないが、防御率は1・67まで下がった。「まずは負けないように。これからも先制点を与えないようにチームが勝てる投球をしていきます」。21日に23歳になったばかりのルーキーには主力投手としての風格が漂っている。

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