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【高校野球】岐阜城北が9年ぶり4度目の甲子園出場 11回完投の中本が帽子に記した言葉

スポーツ報知 / 2024年7月27日 20時38分

「優勝が決定し、マウンドに集まる岐阜城北ナイン(カメラ・臼井 恭香)

◆第106回全国高校野球選手権岐阜大会 ▽決勝 岐阜城北6―5県岐阜商=延長11回タイブレーク=(27日・岐阜長良川)

 岐阜城北が決勝で県岐阜商との接戦をものにし、9年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。

 勝ちきった。想いを込めた150球目は、ふらふらと打ち上げられ、二塁手の富田舜士主将(しゅんと、3年)のグラブに収まった。スタンドから大歓声が沸き起こる。11回完投した中本陽大(はると、3年)を包み込むようにマウンドに輪ができた。「今までやってきたことが全部嘘じゃなかった。仲間を信じてよかった」と感慨に浸った。

 8回まで2―2の同点。9、10回にそれぞれ1点を勝ち越したが、2回とも追いつかれた。それでも、全員諦めなかった。延長では外野手が好返球で2度、本塁を狙った走者を刺してくれた。「自分だけで抑えられたわけでは絶対ない。本当にありがとうと伝えたい」と中本はバックに感謝した。

 帽子のツバには「ダークホース」の文字。「秋、春と1回戦負けしていたからノーマークだし、シードもないし。もう挑戦するだけだと思って」と今大会が始まる直前に記した。2回戦で関商工、準々決勝で大垣日大にサヨナラ勝ち。準決勝では岐阜第一に快勝とシード3校を次々撃破してきた。決勝では甲子園出場30回の名門に勝利。無欲で頂点まで駆け抜けた。

 昨夏を終えて新チームとなって以降、主将の富田の発案で、チームでゴミ拾いに取り組んでいる。練習後の整備の際に落ちている石や草を、1人あたり10個をノルマに拾う。中本は「拾うときは運拾ったなと捉えて」と率先してやっている。「大谷(翔平、ドジャース)選手もそうしている。あれだけ活躍されて、あれだけ謙虚。こんな自分が絶対に天狗になってはいけない」。中軸も打つ中本は二刀流で憧れの大先輩に倣い、運も味方に劇的勝利を手にした。

 険しい道のりを越え、手にした甲子園への切符。「全力を出しきるだけ。全員野球で、粘り強い野球で甲子園でも優勝を目指したい」。学校初の次なる快挙へ。信頼できる仲間がいる中本は、全国でも怖いものなしだ。(臼井 恭香)

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