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【高校野球】神村学園が2年連続7度目の甲子園出場 小田大介監督「こんなに重圧を感じる大会はこの11年で初めて」

スポーツ報知 / 2024年7月27日 20時55分

2回表無死二塁から中前に先制適時打を放った神村学園・上川床勇希外野手(カメラ・浅岡 諒祐)

◆第106回全国高校野球選手権鹿児島大会 ▽決勝 神村学園8―0樟南(27日・平和リース球場)

 神村学園が2年連続7度目の甲子園出場を決めた。2回に無死二塁から上川床勇希の適時打で先制すると、その後も攻撃の手を緩めことなく計12安打で8得点を記録した。先発の今村拓未投手(3年)は9回6安打で完封勝利。新チームが始まってから秋・春と無敗の強さを発揮した。

 大歓声が巻き起こった。9回裏2死満塁。神村学園のエース・今村が自己最速を更新する144キロの直球を高めに投げ込むと、打者のバットの空を切った。ぽんとグラブをたたくと、女房役の木下夢稀捕手(3年)と抱き合った。春先にコンディション不良で苦しんでいた左腕は「うれしいの一言」と2年連続7度目の甲子園出場に、はにかむような笑みを見せた。

 圧巻の強さを見せつけた。3回戦、準々決勝、準決勝と3戦連続無失点で決勝に駒を進めた。樟南との決勝でも今村が快投。8点リードで迎えた最終回、2四球と安打で無死満塁としたが、3者連続三振で得点は許さなかった。小田大介監督(41)は「投手を中心に良い形で攻撃に移れた」と甲子園に向けて手応えを見せた。

 強い重圧を乗り越えての優勝だった。昨年のNHK旗争奪選抜高校野球大会から県大会では無敗。「こんなに重圧を感じる大会はこの11年で初めて」と指揮官が語れば、川下晃汰主将(3年)も「勝って当たり前と思われる重圧があった」と追われる者の怖さを感じていた。重圧を乗り越えるため、スローガンを昨年の「気愛」をバージョンアップさせた「和顔愛語」に変更。「きつい状況のときに穏やかな顔や、味方に優しい言葉をかける」という意味を持つ言葉の下、プレッシャーをはねのけた。今村も「ピンチの時もこの言葉を思い出せば冷静になれる」とよりどころとしている。

 昨夏は4強、センバツでは2回戦で大坂桐蔭に敗れた夢の舞台。「一筋縄ではいかないのが甲子園。目の前の試合を必死に泥臭く、死にものぐるいで勝ちきって、鹿児島県の方々に良い報告をしたい」。鹿児島県勢初の優勝の期待を背負い、聖地へ乗り込む。

(浅岡 諒祐)

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