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【ヤクルト】代打・川端慎吾がV打 2軍生活で立ち返ったシンプル思考

スポーツ報知 / 2024年7月28日 5時0分

ファンの声援に応える川端慎吾(左)と高橋奎二(カメラ・清水 武)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―0広島(27日・神宮)

 ヤクルトは投打がかみ合い、後半戦初白星を挙げた。高橋奎二投手が7回無失点の好投を見せれば、7回に代打・川端慎吾内野手が今季初の決勝打を放った。

 均衡を破ったのは36歳の一振りだった。0―0の7回1死満塁の絶好機。「代打・川端」がコールされると、ヤクルトファンが陣取る右翼席のボルテージが一気に上がった。難敵・森下の直球を捉えた打球はライナーで一塁手・坂倉のミットをはじき、右前に転がった。二者が生還。一塁上で右拳をぐっと握った打のヒーローは「打った瞬間捕られるかなと思ったんですけど、何とか抜けてくれてよかったです」と喜びをかみ締めた。

 高津臣吾監督も「彼は1打席で生きている男なんで、

本当いい仕事してくれたと思います」とベテランの働きぶりに賛辞の言葉を贈った。

 6月27日に出場選手登録を抹消された。試合終盤のチャンスで結果を求められる難しいポジション。戸田での2軍生活が約3週間続くなかで、己を見つめ直した。

 「前半戦はあまり結果を残せなかったので、『何とかしたい』という気持ちがあるんですけど、あまりその気持ちが強くなりすぎると空回りしてしまう。メンタルが一番大事なのかなというポジションなので、あまり『打ちたい、打ちたい』となると、いろんな球に手を出してしまう」

 はやる気持ちを抑えて好球必打。シンプルな思考に立ち返った。「とにかく甘い球をシンプルに打ちに行こうっていうぐらいですかね。いつもならちょっと低めの球を打って、ゴロを打って、ゲッツーを打たないようにとか、ちょっとそういうふうに考えてしまいがちなんですけど、全く今日はそういうことを考えずに、すごく冷静に集中して打席に入れました」。ファームで打席数をこなし、生きた球を見たことも結果につながった。

 2軍で状態を上げ、7月19日に再昇格。指揮官からは「プレッシャーがかかるところで名前を呼ばせてもらう」と声をかけられ、期するものがあった。約1か月ぶりにともした「H」ランプ。期待に応えられた安ど感が心地良かった。

 首位・巨人とは10・5差。「全然諦めてないですし、とにかく諦めないで、最後まで粘り強くやっていくだけ」。“代打の神様”は、こう締めくくり球場を後にした。

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