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「大事なところを分かっている」 渡辺GM兼監督代行もうなる西武ドラ1左腕のすごみ

スポーツ報知 / 2024年7月28日 6時45分

7回途中1失点で6勝目を挙げた武内夏暉(カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 日本ハム1―3西武(27日・エスコンF)

 追い込まれそうになると本領を発揮する。3点を先制した直後の6回無死二塁。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉の顔つきが変わった。「ピンチで三振を取った方が攻撃にもつながるので、そこはちょっとギアを入れました」。レイエス、マルティネスを空振り三振に仕留め、野村を一邪飛に打ち取った。「相手の主軸で1ギア上げるというか、大事なところを分かっている」と渡辺GM兼監督代行。7回途中で降板も、7安打1失点にまとめて6勝目を挙げた。

 初めてのエスコンだったが、この日は屋根を開けての開催。吹き込んだ3メートルの風に序盤は「チェンジアップ、ツーシームが落ちすぎた」と変化球の制御に苦しみながら、威力のある直球でも押した。クオリティースタート(6回以上自責点3以下)は12試合中10試合という安定感。入団時から目標に掲げる新人王も視界に入ってきた。同監督代行は「こういう投球をしていれば結果はついてくる」とうなずいた。

 21日に23歳になり、福岡在住の両親からはたくさんのプレゼントが届いたという。6勝は隅田に並ぶチームトップタイ。「まずは負けないようにチームが勝てるような投球をしたい」と武内。誕生日プレゼントのお返しは、もちろん新人王のタイトルだ。

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