大谷翔平、ノーヒッター右腕と今季初対戦 ベッツ＆フリーマン欠く中でアストロズ戦「１番・ＤＨ」先発

◆米大リーグ　アストロズ―ドジャース（２７日、米テキサス州ヒューストン＝ミニッツメイドパーク）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２７日（日本時間２８日）、敵地・アストロズ戦のスタメンに「１番・ＤＨ」で名を連ねた。本塁打王争いでリーグトップを独走する中、２試合ぶりの３２号に期待がかかる。

　前日２６日（同２７日）の同戦では、２試合連続のマルチ安打を記録した。エンゼルス時代は通算３４打数４安打の打率１割１分８厘と苦戦してきたＦ・バルデス投手（３０）に対し、初回先頭の初球をセンター左にはじき返すと、快足を飛ばしてリーグ２位タイとなる今季２８本目の二塁打とした。さらに８回先頭の第４打席では３番手右腕・プレスリーから中前打を放ち、３試合ぶりの二盗を決めた。２１年の自己最多２６盗塁まで１個に迫る２５盗塁目。今季５度目の完封負けを喫したチームにおいて孤軍奮闘の活躍だった。

　この日のアストロズ先発は４月１日（同２日）の本拠地・ブルージェイズ戦で今季メジャー初の無安打無得点を達成したロネル・ブランコ投手（３０）。今季ここまで９勝と飛躍を遂げている右腕と大谷は、エンゼルス時代の昨季３打数１安打１三振、通算４打数１安打の打率２割５分とそこまで対戦が多くはないが、攻略が難しい相手であることは間違いない。

　ド軍が誇る“ＭＶＰトリオ”はベッツが左手骨折で長期離脱中。さらにフリーマンは三男・マックス君が一過性股関節炎を患い、看病のために前日２６日（同２７日）の試合前に緊急離脱した。今カード中の復帰の可能性はなく、大谷は残った一人として厳しいマークが予想されるが、今の状態であれば難なくはね返すことも想像できる。

　初回に先頭打者弾を放てば、今季４本目、通算１０本目となる。この日まで１０２試合に出場し、リーグ１位の打率３割１分５厘、同じく１位の３１本塁打、同２位の７４打点、同４位の２５盗塁。３冠王だけでなく、日本人初となる打率３割、３０本塁打、３０盗塁の「トリプルスリー」、メジャー史上６人目となる４０本塁打、４０盗塁の「４０―４０」など夢は膨らむばかり。パリ五輪開催中も大谷の勢いは止まらない。