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【パリ五輪】谷亮子以来の48キロ級金メダルに角田夏実「怖さと不安。つなげてよかったな」…一問一答

スポーツ報知 / 2024年7月28日 5時30分

金メダルを獲得し笑顔をみせる角田夏実(中)(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第2日 ▽柔道(27日・シャンドマルス・アリーナ)

【パリ(27日)=林直史】柔道の女子48キロ級決勝で初出場の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)がバーサンフー・バブードルジ(モンゴル)を破り、日本勢の夏季五輪通算500個目のメダルを、今大会1号となる金メダルで飾った。

 得意のともえ投げで今年の世界女王から技ありを奪うと、最後まで攻め続けて優勢勝ち。初優勝を決めた。女子48キロ級の金メダル獲得は、2004年アテネ大会の谷亮子(旧姓・田村)以来。谷さんが初出場で銀メダルを手にしたバルセロナ大会の4日後に生を受けた新ヒロインは、最軽量級で20年ぶりに日の丸を一番高く掲げた。試合後はうれし涙で報道陣の質問に答えた。以下は一問一答。

 ―どんな思い?

 「まだあんまり実感ないんですけど、顔が痛いなって思っていて。本当にずっとここを目指してやってきたので、やっぱりコーチが喜んでくれたことが一番うれしかったです」

 ―警戒されても最後まで自分の武器を貫いた。

 「途中なかなかかからなくなったり、対策をされているなっていう部分もあったんですけど、最後まで自分を信じて戦おうと思いました」

 ―初めての五輪。

 「本当にいつもの大会とは全然違って、プレッシャーや不安が多かったんですけど、ここで一つ成長できたかなと思います」

 ―日本勢1号のメダル。

 「ずっと目をそらしてきたんですけど、現実になってよかったです」ー金メダルだ。

(途中から)たくさんの人に応援していただいて、それに、期待に応えたいっていう

方が強くて。とりあえず応えれたかな」

 ―体の状態。

 「あんまり体の状態もよくなくて、全然練習も積めてなくなって、どうやって戦っていこうっていうのもすごい考えててやったので、結構メンタル的にも体的にもきつい時期が多くてだったので、ほんと表彰台で振り返った時は諦めないで良かったなと」

 ―金メダルを取って、ここまでを振り返ると。

 「試合をしてみて、今までそんなに違いとかは気にしてなかった。試合をしてみて、もう試合の前からのプレッシャーだったり、不安だったりっていうか、すごい全然違くて。自分がどうやっていつも試合に臨んでたかなっていうのがわからなくなるぐらい。このメダルの重みはある」

 

 ―金メダルは日本勢最年長

 「やっぱり学芸大の後輩の高野とか、私が今この年齢で頑張ってるから、私もまだ頑張るって、もっとこう、先を目指したくなったって前に言ってくれたんですけど、そうやって私が頑張ることで、こう、もう年齢でって諦めようとしてる人が続けてくれたりとかしたらいいなっていう感じです」

 ―金メダル獲得直後は何を考えていた?

 「終わったのかなっていうの安堵(あんど)感の方が強かった。もう終わり?みたいな感じで ほっとしてたんで。 長かったです。1日というか、もうずっと、もう去年のオリンピック決まったぐらいから、ずっとこの日のことを考えて、練習だったりとか日々過ごしてきたので、なんかあったっていう糸が切れたじゃないですけど、本当にほっとしたっていう感じだった。うれしいっていう感情よりも、そちらが強かったです」

 

 ―「ずっと目をそらしてた」といっていたが。

 「あれですよね、(夏季通算)500個目とか第1号とか、そういうの結構言われてきて。どう思いますかとか。 でもほんとそういうのにプレッシャーが強かったので、もうプレッシャーに弱いタイプなので、そういうのを感じたくなくて、言われても結構耳塞ぐというか、見て見て見て、はいって言ってスルーして、で、終わってみて、そうなればいいなって思ってはいたんですけど、の辺は自分をこう保つために耳を塞いでいたから」 

 

 ―階級変更も。

 「結構減量してる時は、最後の方は何してるんだろうなって思うぐらいきつい時もあるんですけど、全部終わってみたらそのきつさを忘れちゃうぐらい良かったなって思います」

 

 ―減量中きつかったこと。

 「お酒は控えて最後の方はもうほとんどご飯とかも控えてるので、食べ物全般的に食べたい。ラーメンとか好きなんですけど、変えて質素なご飯になってるから」

 

 ―今後

 「今後はなんかもうやっぱ試合してて、準決勝終わった後でも、決勝前かな、なんかもっと練習して試合に挑みたかったなっていう気持ちがすごいあって、やっぱけがとか焦りとかでけがも良くはならなかった。なんかそういうのなく、もっともっと練習がしたいっていう思いがあって、あれは引退するって思ってたけどなって。今考えどうなるんだろう。ちょっとゆっくり休んで考えようかなって」

 

 ―やりたいこと。

 「結構いっぱいあって、どれが実現するかはまだ」 

 ―けがも。

 「もうなんかやり始めて、やっと出来始めたって時になんか故障して、またちょっと何日かできるっていうのが続いてたので、けがが怖くて練習ができない時が、けが治ってきても次のけがが怖くて本気できないなとか、相手をちょっと選んじゃうっていう部分が」

 

  ―コーチ。

 「泣いてたところで、いつも世界選手権の時に会えない感じで、終わった後に会う感じだったので、先輩の感情ももう収まったって言われてたんですけど、今回はもうほんとに直近で会えたので、なんかほんと一緒に戦ってきてくれて、ああやってこう涙してくれる感じも見て、頑張ってよかったな」

 

 ―こめかみのシールはファイテン?

 「これいつも貼ってるファイテンなんですけど、スポンサー関係でマークがつけれないんでそれなしのやつをもらって作って。

 

 ―効果ある?

 「自分はあると信じて(笑い)やっぱでもどんなもんですかね。頭の回転速くなるとか、なんかここに貼るとそういういい効果があるって言われて、合膝(?)に貼ってからもうずっと貼ってます。売ってます。普通にマークがついてるやつ」

 

 ―試合前に涙が出ることが多かったが今回は?

 「今回逆に出してから試合に行きたくて。もうちょっと出そうだ出そうだと思って出切らなく、なんか出るタイミングがなくてどうしようと思ってたんですけど、そしたらなんか、あ、前の、1個前の試合の選手が負けて泣きながら帰ってくるのを見てもらい泣きしそうに(笑い)。今泣けるかもと思ったけど、もう次試合だって言われて、今泣けないと思って、今回は泣けずに試合に挑みました」

 

 ―笑っていたように見えるが。

 「結構緊張しました。緊張っていうか、いつもとやっぱ違くて、自分がどう戦うかっていうのをすごい考えながらいてて、なんか本当に自分がいつもと違うなっていうのを感じてたので、逆にいつも通りにしようと思って、ちょっとくだらない話とか言って、いつも通りにできるように心がけてました」

 

 ―くだらない話?

 「ほんとくだらなすぎて、なんて言うんですかね、私、足の甲にも汗かくんですぐらいになって、ほんと、なんかほんと、緊張すると、手のひらとか足の裏に汗かくじゃなくて、もう足の甲にめっちゃ汗かいてるから、ここにこうかくんですよ、緊張したらって言ったら、そんなとこかくやついるか。とか言ってコーチに言われたり、そういうくだらない話をしてました」

 

―48キロ級は谷以来の金。

 「それも結構言われてて、で、優勝できたらそれ以来だぞって言われてた。もう谷さん自体が自分からしたらすごい存在なので、自分がそこにこう、ちょっとでも近づけられるのかっていう怖さと、ちょっと不安があったんですけど、繋げてよかったな」

 

―終わってから涙は?

 「終わって今江コーチと会ったときはやっぱ涙出ました」

 

―ホッとした方が強い?

 「した方が強いですね。試合場でうれしいってなることがあんまないっていう。なんでですか。終わったよかったの方が強くて」

 

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