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大谷翔平、6回に左前適時打で3戦連続マルチ安打 打率・318に上昇 打点もリーグトップに6差

スポーツ報知 / 2024年7月28日 9時49分

◆米大リーグ アストロズ―ドジャース(27日、米テキサス州ヒューストン=ミニッツメイドパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地・アストロズ戦に「1番・DH」で先発出場。4点リードの6回1死一、二塁の第4打席は3番手右腕・ダビンの初球を捉え、左前適時打とした。3試合連続のマルチ安打で、リーグトップの打率は現時点で3割1分8厘に上昇。この日2打点目で今季76打点とし、同トップのオズナ(ブレーブス)に6差に迫った。

 この日のアストロズ先発は4月1日(同2日)の本拠地・ブルージェイズ戦で今季メジャー初の無安打無得点を達成したロネル・ブランコ投手(30)。今季ここまで9勝と飛躍を遂げている右腕と大谷は、エンゼルス時代の昨季3打数1安打1三振、通算4打数1安打の打率2割5分と対戦が多いわけではなかった。難敵との今季初対戦で初回先頭の第1打席は飛距離368フィート(約112・2メートル)の左飛に倒れたが、3回の第2打席で衝撃の一発が飛び出した。

 1点リードの3回先頭で迎えた第2打席。2ボール1ストライクからの4球目、92マイル(約148キロ)直球を完璧に捉えた。打球速度118・7マイル(約191キロ)は今年4月23日(同24日)の敵地・ナショナルズ戦で放った6号ソロに並び、本塁打では自己最速タイ。飛距離443フィート(約135メートル)、打球角度29度の“超高速弾”があっという間に右翼2階席の最上段へ。右翼手は一歩も動けず、敵地は一瞬の静寂と、その後どよめきに包まれた。節目の日米通算250号から2試合ぶりの32号ソロだった。

 この日の試合前には、本塁打王争いではリーグ2位のオズナが敵地・メッツ戦で30号ソロ。1本差に迫られていたが、再び引き離した。大谷は5回無死一塁の第3打席は四球だった。

 前日26日(同27日)の試合からはフリーマンが病気の息子の看病のため、緊急離脱。今カード中の復帰の可能性はなく、ベッツも左手骨折で長期離脱しているため、残る“MVPトリオ”は大谷だけとなった。それでも、エンゼルス時代は通算34打数4安打の打率1割1分8厘と苦戦してきたア軍のバルデスに対し、初回先頭の初球をセンター左にはじき返すと、快足を飛ばしてリーグ2位タイ(26日終了時点)となる今季28本目の二塁打。8回先頭では3番手・プレスリーから中前打を放ち、3試合ぶりの二盗も決めた。21年の自己最多26盗塁まであと1個の25盗塁目。いつも以上に厳しいマークが敷かれる環境下でも、この男は止まらない。

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