【スキー・ジャンプ】「レジェンド」葛西紀明がサマージャンプ開幕戦で１３位発進も「女子柔道からパワーもらった」

１３位となった葛西紀明

◇サンピラー国体開催記念サマージャンプ大会（２８日、名寄・ピヤシリシャンツェ＝ヒルサイズ１００メートル、Ｋ点９０メートル）

　今季のサマージャンプ開幕戦で、５２歳の葛西紀明（土屋ホーム）は８５メートル、８６・５メートルの合計２０６・０点で１３位発進。「調子は悪くなかったけど、風（の方向）が良くなかった。表彰台に上がるつもりだったのに悔しい」と顔をしかめた。

　ただ、ジャンプ自体は「少しづつ良くなっている」手応えがある。５月の宮古島合宿で体力強化し、６～７月のスロベニア合宿では踏み切り技術を追求。これまで空中へ飛び出す際に膝が内側に曲がってパワーをロスしていたが、マティアシュ・コーチの指導で修正した。

　９度目の五輪出場を目指す上で、パリ五輪からも刺激を受けている。２年前の山形・蔵王合宿で、同じく合宿中の柔道女子日本チームと同宿になり、意気投合して食事会を開催。全員と力強い握手をかわして「パワーをもらった」という。その中から４８キロ級の角田夏実（ＳＢＣ湘南美容クリニック）が日本勢金メダル第１号を獲得。「そういうパワーが感じられるから、見たいし応援したい」と夏の五輪もテレビくぎ付けで熱烈応援中だ。