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菅野「格別に気持ちいい」3年ぶり完封で巨人5連勝 酷暑対策に毎日マグネシウム風呂

スポーツ報知 / 2024年7月29日 5時0分

完封で9勝目を挙げた菅野はマウンドでガッツポーズ(カメラ・堺 恒志)

◆JERA セ・リーグ DeNA0―6巨人(28日・横浜)

 巨人がDeNAに4年ぶりの3連戦3連勝を飾り、球宴を挟み今季3度目の5連勝とした。菅野智之投手(34)が7安打無四球で3年ぶり完封。リーグトップタイの9勝目を挙げた。打線は5回に3番のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)、来日初の5番に座ったココ・モンテス内野手(27)がそろって2点二塁打を放つなど、一挙5得点で援護。貯金を今季最多11とし、敗れた2位・広島とのゲーム差を「3」に拡大。混セを抜け出しそうな勢いだ。

 横浜の夜空の下、菅野が気力を振り絞った。今季最多の117球目。9回2死一、二塁で代打・柴田を中飛に仕留め、小林と熱い抱擁を交わした。21年4月16日のDeNA戦(横浜)以来1199日ぶりの完封勝利でリーグトップタイの9勝目とし、巨人歴代12位の通算130勝目。現役最多22度目の完封も同12位に浮上し、桑田真澄(現2軍監督)を超えた。

 「当分(完封)していないので(前回がいつか)記憶にないです。久しぶりの完封なので、格別に気持ちがいい。(3年間)いろんな苦難がありましたが、今日は一つ乗り越えられた気がします」

 3回は味方の2失策で2死一、三塁とされたが、「投手がカバーできる時はああいう時しかない」と、使命感でフォードを中飛に打ち取った。8回終了後には杉内投手チーフコーチに「行かせてください」と続投を志願。「最後は気持ちで」と9回に最速タイ150キロをたたき出し、7安打無四球で仕事を完遂した。

 前日まで大勢ら3投手が2連投しており、ブルペンを救う熱投。阿部監督は「本当に素晴らしい内容。投手陣を助けてくれた」と称賛し、自身も「ちょっとはチームに恩返しできたかな」。ビジターで開幕から無傷の7連勝は球団では01年の入来祐作以来23年ぶりで、規定投球回にも乗った。

 横浜スタジアムは東海大相模時代に戦った舞台。24日には母校が逆転で横浜を下し、5年ぶりとなる夏の甲子園出場を決めた。「最後まであきらめない気持ちは改めて高校生から学ぶ部分もある」。ふとしたときに思い出すのは、恩師・門馬監督(現・創志学園監督)の「一日一生」という言葉。高校生から力をもらうと同時に、極上の投球は後輩たちへのエールにもなった。

 酷暑対策にもベストを尽くしている。「皮膚からの吸収がいい」と、血流が良くなるマグネシウムを毎日浴槽に入れてつかる。サプリメントも「汗と一緒にミネラルとかが流れてしまう」と、夏は筋肉の回復を促進するとされるグルタミンの摂取回数を増やし、2時間に1回、少量を飲む。19年に体調不良がきっかけで分子栄養学を勉強したことが、今につながっている。

 チームは後半戦最初の3連戦を3連勝で発進し、今季3度目の5連勝。今月は14勝4敗と絶好調だ。貯金11は2年ぶりで、2位・広島とは3差に広げた。「これに満足することなく、次の1勝を目指して頑張ります」。2年ぶりの2ケタ勝利も目前。リーグVへ、頼りになる男が力強く巨人を支える。(田中 哲)

 ◆高木豊Point 9回に150キロを出すところに菅野の自覚を感じたね。中継ぎ陣を休ませてあげたいと、余力を残しながら丁寧に投げていた。ここまで9勝は小林のおかげでもある。何より安心して投げている。左打者には内角にカット系、外に逃げていくフォーク。右打者には内角にツーシームで外にカット系。パターンが早い回に確立された。「打たれるまでこれでいい」と考えていたら最後まで打たれなかった。赤星、井上は投げてみないと分からない。この3連戦、菅野は最後の砦(とりで)だったはず。思惑以上のものとなったね。

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