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モンテス、シュアな打撃の“恩師”は両親…野球未経験なのに「バットは体の内側から」

スポーツ報知 / 2024年7月29日 5時15分

5回2死満塁、モンテスが左へ2点適時二塁打(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ DeNA0―6巨人(28日・横浜)

 5番に抜てきされた新助っ人が試合を決めた。二塁ベースに達したココ・モンテス内野手(27)は両手を上げ、左翼席とベンチの歓声に応えた。「チャンスだったので得点につながる打撃を心掛けました」。来日初打点となる左翼線2点二塁打で、一挙5得点のビッグイニングを締めくくった。

 闘志を燃やしつつ、頭は冷静だった。前打者の岡本和が申告敬遠され迎えた、3―0の5回2死満塁。前2打席は見逃し三振、遊ゴロ併殺に倒れたが「直球で攻めてきていたので対応しよう」と初球の内角153キロをコンパクトに引っ張った。前日27日の同カードは「6番・三塁」で3安打。休養の大城卓に代えて5番に起用した阿部監督は「大城を外すのに、5番がネックだったんだけど。モンテスがあれぐらいやってくれると信じて入れてみた。そこで打てるのは素晴らしい」とデビュー3戦目の背番号39を絶賛した。

 初めて遊撃でスタメン出場。2回先頭で牧の三遊間への当たりを逆シングルで好捕すると、6回1死一、二塁でも牧の二遊間への痛烈なゴロを片膝をつきながら落ち着いてさばき、併殺を完成させた。川相内野守備コーチは「初めてショートを守ってるのを見たし、まだこれから」と前置きした後に「堅くしっかり守ってくれた。生きた打球に対して、ぱっと反応してる感じはする」と、5度の守備機会を無失策のグラブさばきに合格点を与えた。

 純粋無垢(むく)な“金言”が生きている。3歳でティーに置いた軟らかい球を打つ「ティーボール」を母に教わり、6歳から入ったリトルリーグでは父がコーチを務めた。両親とも野球経験はゼロにもかかわらず、ココ少年に「いつでもバットを体の内側から出す。大振りしないで」と、バットを体に巻き付いて出す「インサイドアウト」の助言を繰り返していたという。コンパクトな振りが特長のモンテスは「その言葉がずっと頭に残っていて、今に至ってます」。チーム関係者も「インサイドアウトのスイングを徹底できている。対応力はヘルナンデスよりあるかもしれない」と舌を巻く。20年以上守り続けてきた教えが、シュアな打撃の土台となっている。

 助っ人2人がクリーンアップに名を連ねるのは、22年5月10日のDeNA戦(新潟)で3番ウォーカー、5番にポランコが入って以来、810日ぶり。「ヘルナンデスやみなさんから助言を頂いて、全てが役に立ってます」。頼もしい“エリココ”コンビ。混セを勝ち抜くために、救世主は何人いても構わない。(内田 拓希)

 ◆記録メモ 巨人はヘルナンデスが3番、モンテスが5番で先発。5回にそろって2点二塁打を放った。チームで外国人登録の2人が3、4、5番のクリーンアップで打点をマークしたのは、19年4月16日の広島戦以来、5年ぶり。この試合では1回に5番・ゲレーロが先制タイムリー、2回に3番・ビヤヌエバの2点二塁打で記録した。

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