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「プレーすることで恩返し」プロ注目の早実・宇野が5出塁 新型コロナで甲子園がなくなった兄の無念晴らす

スポーツ報知 / 2024年7月29日 5時35分

プロ注目の早実・宇野真仁朗(カメラ・竹松 明季)

◆第106回全国高校野球選手権西東京大会▽決勝 早実10x―9日大三(28日・神宮)

 西東京では早実が日大三との名門対決を10―9のサヨナラで制し、9年ぶり30度目の夏切符をもぎ取った。9―9の9回裏無死満塁、内囿(うちぞの)光太二塁手(3年)が左前打を放ち、乱打戦に終止符を打った。甲子園100周年を迎える節目に、夏の甲子園大会に連なる1915年の第1回全国中等学校優勝野球大会で4強入りした伝統校が帰ってくる。

 * * * * *

 高校通算64本塁打のプロ注目野手・宇野真仁朗遊撃手(3年)が、全5打席に出塁して優勝に貢献した。「2番・遊撃」で出場し、木製バットで初回に右中間へ先制二塁打。2打席目以降は4打席連続四死球で出塁し、「一人ひとりが役割を果たして、勝てて最高」と甲子園出場をかみ締めた。

 兄・竜一朗さん(21)さんも早実出身。竜一朗さんは高3時、新型コロナの影響で甲子園大会がなくなった。野球を始めるきっかけとなった兄の無念を晴らすため、宇野も早実に入学し「兄に追いつきたいという気持ちだけで野球をやってきた。(甲子園で)プレーすることで恩返しになる」と感謝を口にした。早大の学生コーチを務める竜一朗さんは「全力プレーで夢の舞台を楽しんできてほしい」とエールを送った。

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