両膝限界の照ノ富士、横綱のプライドはっきり見えた 踏み込めなくても真っ向勝負…元大関・琴風の目
スポーツ報知 / 2024年7月29日 5時50分
◆大相撲 ▽名古屋場所千秋楽(28日、ドルフィンズアリーナ)
2場所連続途中休場明けの横綱・照ノ富士が12勝3敗で並んだ東前頭6枚目・隆の勝との優勝決定戦を寄り切りで制し、3場所ぶり10度目の優勝を果たした。かねて目標としてきた2ケタ優勝と名古屋開催初Vをダブルで達成した。1965年から名古屋場所の会場となったドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)では最後の開催。来年から近隣の「IGアリーナ」に移る。秋場所は9月8日に東京・両国国技館で初日を迎える。
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照ノ富士の横綱としてのプライドがはっきりと見えた。膝で苦しみ膝で泣いた私の目から見て、照ノ富士の両膝は疲労が蓄積して限界だったと思う。痛みなら我慢できる。力が入らない状態では何も出来ない。14日目の隆の勝、千秋楽の琴桜との一番で相撲がガラリと変わってしまった。踏み込むことすらできなかった。かいな(腕)を抱え込むだけの立ち合い。膝が悲鳴を上げていたのだろう。
隆の勝との優勝決定戦。追い込まれた状況で私は立ち合いの変化もあると予想した。たとえ変化しても批判するつもりはなかった。しかし、照ノ富士は横綱らしく真っ向勝負を選択、隆の勝の当たりを横綱らしく堂々と受け止めた。危なかった。土俵際で右を巻き替えた時に心と体が息を吹き返した。最後は腰を落とし盤石の体勢で寄り切った。
照ノ富士が鳥取城北高に転入する前、尾車部屋に体験入部したことがある。背だけが高い少年がこれほど立派な横綱になるとは夢にも思わなかった。私にとっても感慨深い優勝となった。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)
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