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【パリ五輪】阿部詩「この一日のために全てを懸けてやってきた。負けた瞬間は自分を保つことができなかった」 連覇逃し、心境語る

スポーツ報知 / 2024年7月28日 22時34分

敗れて泣き崩れる阿部詩(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第3日 ▽柔道(28日、シャンドマルス・アリーナ)

 【パリ(28日)=林直史】柔道女子52キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩(パーク24)が、2回戦で世界ランキング1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)に敗れ、連覇を逃した。試合後、号泣して会場を引き揚げた詩は、約4時間をあけ、報道陣の取材に応じた。

 ◆阿部詩に聞く

 ―試合を振り返って。

「私自身が弱いんだっていう気持ちです。最初にポイントを取って、その後はもう1個取らないとっていう取り急いでいた部分があった。相手の技が本当にうまく、自分も対応しきれなくて、という形で投げられた」

 

 ―試合が終わった瞬間は泣き崩れて動けない様子だった。

 「このオリンピックという大会に本当にいろんな思いを持って、全てを懸けてこの一日のためにやってきたので。負けた瞬間は、あまり冷静に自分を保つことができなかった」

 ―試合場から引き揚げる時、観客席から「ウタコール」が起こった。

 「聞こえていた。本当に温かい応援っていうのを感じることができた」

 ―ノーシードだったが難しさは。

 「ノーシードっていう部分はあまり気にせず、やるべきことは変わらないと思っていたので。そこまで、そこに関しては深く考えていなかった」

 ―大会までの準備でこれまでと違った点は。

 「普段の試合とは違った緊張感だったり、絶対に勝ちにいかないといけないっていう気持ちがすごく強くて。そのプレッシャーに負けてしまった自分と、異変っていうのはあまり感じることはなかったけど、またしっかり落ち着いて、自分自身を振り返ってみたい」

 ―相手のケルディヨロワは世界ランキング1位の選手。

 「すごく強くて、最近の試合でも勢いが良く、投げ勘もすごくあって警戒はしていた。すごく対策もしていたけど、それを相手が上回ってきたなという感じです」

 ―家族から言葉は。

 「お疲れ様という言葉と、まだ兄の試合が残っているのでしっかり応援しようという言葉をもらいました」

 ―3度目の五輪を目指す思いは。

 「今は落ち着いてから考えたいなと思う」

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