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【パリ五輪】衝撃敗退の阿部詩、なぜ世界ランク1位と2回戦で対戦? 世界ランクのポイント少なくシード外に

スポーツ報知 / 2024年7月28日 22時45分

2回戦で敗れる阿部詩(左)(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第3日 ▽柔道(28日、シャンドマルス・アリーナ)

 柔道女子52キロ級の阿部詩(パーク24)は2回戦で第1シードのケルディヨロワ(ウズベキスタン)に谷落としで一本負けして敗退し、2連覇が消滅した。兄の一二三(パーク24)とのきょうだい連覇を目指したが、衝撃の敗退を喫した。

 前大会金メダリストの阿部が2回戦という早い段階で世界ランク1位の強豪と対戦したのは、阿部がシード外だったためだ。

 シード権を獲得する前提が、国際大会に出場し勝ち進めば得られる世界ランキングのポイント。国際柔道連盟が今年5月末に公式サイト内に公表した文書によると、今大会のシード権は「五輪予選期間の世界ランク8位まで」と定義。今年6月末時点で阿部の世界ランクは9位だった。そのためシード外扱いとなり、抽選の結果、2回戦でケルディヨロワと当たるトーナメントに入った。

 阿部は本番まで約13か月を残した段階で、日本柔道史上最速での早期五輪代表に内定。その時点では世界ランク3位だった。だが昨年10月の国際大会を欠場するなどでポイントを伸ばせず、今年6月時点では他の選手に抜かれ9位となっていた。

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