「後輩たちが僕にパワーを」日本ハム清宮が先制Ｖ打→直後に母校・早実がサヨナラで聖地切符

１回無死二塁、先制適時二塁打を放った清宮（カメラ・池内　雅彦）

◆パ・リーグ　日本ハム９―０西武（２８日・エスコンＦ）

　エスコンから約１１５０キロ離れた神宮にありったけのエールを届けた。先制Ｖ打の日本ハム・清宮が母校を祝う２安打２打点。早実が９年ぶりに夏の甲子園出場を決めた日にお立ち台を勝ち取り「後輩たちが、僕にパワーを送ってくれました」と笑みを咲かせた。

　気になって仕方なかった。球場の食堂で日大三ＯＢの山崎と西東京大会決勝を見ていたが「このままじゃ試合に集中できない」と苦笑い。西武戦の開始１時間前から全ての情報を遮断して試合に臨み、初回に先制二塁打。その数分後に母校がサヨナラ勝ちし「僕が、パワーを送ってましたね」と笑わせた。

　後半戦初勝利に導く殊勲の活躍に新庄監督も「高校が甲子園に出たからじゃない？」とニヤリ。直近６戦で１７打数１２安打、打率７割６厘。指揮官が「（甲子園で）当たってほしい」と母校・西日本短大付と早実の対決を夢見ると「ぜひ勝ってほしい」と清宮。自身が１年生だった１５年以来の夏の聖地。忘れられない一日となった。（堀内　啓太）