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【高校野球】大阪桐蔭が13度目夏制覇 2年生・森陽樹が怪童・尾崎行雄超えの15奪三振で1失点完投

スポーツ報知 / 2024年7月29日 5時0分

優勝を決め森陽樹(16)に駆け寄る大阪桐蔭ナイン(カメラ・谷口 健二)

◆第106回全国高校野球選手権大阪大会▽決勝 大阪桐蔭3―1東海大大阪仰星(28日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪大会は、大阪桐蔭が2年ぶり13度目の優勝を果たした。最速151キロを誇る2年生右腕・森陽樹が、15三振を奪い8安打1失点で完投。戦後の大阪大会決勝では、浪商の“怪童”尾崎行雄の13Kを超える最多奪三振を記録した。

 最後の打者を一ゴロに打ち取ると、大阪桐蔭・森はグラブを外して歓喜の輪に身をゆだねた。8回まで毎回の15三振を奪い、138球で公式戦初完投勝利。“新怪物”が覚醒した。「うれしい気持ちでいっぱい。100点。力を出せた」。1961年に浪商・尾崎行雄が9回で記録した13Kを超え、戦後の大阪大会決勝で最多奪三振となった。

 150キロを計測し、3回2死からの5者連続を含めて、5回まで11奪三振をマーク。8回は2死からの連打などで1点を返されたが、なおも二、三塁で6番打者を遊ゴロに打ち取った。「持ち味の直球で押していけた。攻めきれた」。8安打を浴びながらも、帽子のツバに記したように「圧倒」。大阪大会決勝でチームの2年生が完投したのは、14年の田中誠也(現大阪ガス)以来となった。

 西谷浩一監督(54)は「圧のある球が(相手は)嫌。一番はまるのは森」と先発に指名。8回のピンチも「ボールで負けていなかった。最後まで託そう」と“心中”した。昨夏は決勝で履正社に敗退。「逆襲するぐらいの気持ちで」と号令をかけていた指揮官は「去年の悔しさは晴らせた」と留飲を下げた。

 宮崎から鳴り物入りで入学したものの、今春センバツは神村学園との2回戦で4イニングだけだった。今大会の背番号は、1年秋のベンチ入り以降では最も大きい「16」。西谷監督との間で交わされる野球ノートに「思っている背番号が取れない」と度々、記した。「この大会で背番号を変えろ!」とゲキを飛ばされ、4~6月は左翼から右翼のポール間を多い日は30本走った。夜は白米を7合近く食べ、数キロの増量に成功。背番号1に憧れる右腕は「16は悔しい。投球で見せる」と、今大会はチーム最多の19イニングを2失点に抑えた。

 森が生まれた8月1日に、甲子園は開場100周年を迎える。「本気の本気で日本一を」と西谷監督。18年の第100回大会に続いて、メモリアルイヤーに春夏通算10度目の頂点に立つ。(伊井 亮一)

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