【パリ五輪】初出場の１８歳・松下知之が４００Ｍ個メで銀メダル！ 「萩野公介２世」が自己ベスト更新の４分８秒６２

◆パリ五輪　第３日　▽競泳　男子４００メートル個人メドレー決勝（２８日、ラデファンス・アリーナ）

　男子４００メートル個人メドレーの決勝が行われ、初出場の松下知之（東洋大）が４分８秒６２で銀メダルを獲得した。自己ベスト１秒４２更新する快泳で、今大会競泳の日本勢メダル第１号となった。

　「萩野公介２世」が初めての大舞台で文字通り、同郷の先輩に迫った。萩野さんは１７歳で初出場した１２年ロンドン五輪４００メートル個人メドレーで銅メダルを獲得。１６年リオデジャネイロ五輪では金メダル。同じ栃木県出身の松下はその雄姿を見てあこがれ、今年４月からは萩野と同じ東洋大へと進んだ。北島康介氏や萩野を金メダリストに育てあげた名伯楽・平井伯昌（のりまさ）コーチの指導を受けて急成長。平井コーチも「スピードと持久力が萩野に似ている」と認める伸びシロ豊かな逸材だ。

　この日、萩野さんはプールサイドで日本のテレビ局のインタビュアーを務めており、松下は同郷の先輩に向けられたマイクの前で「最高です」と満面の笑みで第一声を発した。「ここまでの練習が苦しかったので、最後くらい自分で自分を褒めてあげたいです」と、萩野さんと同じ１０代五輪メダリストとなった喜びに浸った。２８年ロサンゼルス五輪では萩野さんと同じく表彰台の頂点に挑む。

　◆松下　知之（まつした・ともゆき）２００５年８月１日、栃木・宇都宮市生まれ、１８歳。男子４００メートル個人メドレーで昨年、世界ジュニア選手権や全国高校総体で優勝。今年３月に栃木・宇都宮南高を卒業し、東洋大に進学。１７８センチ、７３キロ。