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【パリ五輪】「孤独感がある」と金メダルの感想を漏らした加納虹輝 試合前、階段からの入場で最初に考えたことは…

スポーツ報知 / 2024年7月29日 7時21分

スタンドに笑顔で手を振る加納虹輝(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第3日 ▽フェンシング男子 決勝(28日、グラン・パレ)

 個人戦が行われ、男子エペ決勝で、21年東京五輪団体金メダルの加納虹輝(JAL)が、日本フェンシング界初の個人金メダリストに輝いた。開催国フランスのヤニック・ボレルを15―9で破り、フェンシングが国技のフランスで、新たな歴史を刻んだ。

 前回の東京五輪で、団体でつかんだ金メダルとは異なり、今回は個人での金メダル。加納は「ちょっと孤独感がある」と笑いながらも、「団体戦の方がみんなで喜べたりするのはあるが、個人はもう僕だけの実力だっていうのもあると思う。そこは自信につながる」。会見では「チーム、それから家族が来てくれているので、その方たちとお祝いしたい」とリラックスした表情で話した。

 会場は1900年パリ万国博覧会のために建てられた「グラン・パレ」。試合前の入場は、歴史を感じる長い階段を降りてくる演出で「まず1番はこけないようにしなきゃなと。試合に向けてのイメージもしながら降りていました」と話した。「グラン・パレで試合するのは、僕のフェンシング人生で最初で最後だと思う。感慨深いものがあった」と浸った。

 次は8月2日に男子エペ団体で「2冠」と「連覇」を狙う。「個人戦終わった瞬間から僕はもう団体のことを考えているぐらい、次は団体だと思っている。個人戦のことを1回忘れて、調整していきたい」と意気込んだ。

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