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【パリ五輪】2度の鎖骨骨折乗り越え、スケボー中山楓奈は7位 支える父・洋志さんも感嘆の「チャレンジし続ける強さ」

スポーツ報知 / 2024年7月29日 10時30分

2回目のラン、演技を終えて喜ぶ中山楓奈(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第3日 ▽スケートボード女子ストリート決勝(28日、コンコルド広場)

 2021年東京五輪銅メダルの中山楓奈(19)=ムラサキスポーツ=は、7位だった。中山のスケボー生活を支えてきたのは、競技を始めるきっかけにもなった父・洋志さん。パリ五輪への予選期間中は2度の鎖骨骨折などアクシデントを乗り越え、努力を重ねてきた中山。洋志さんが、我が子の強さや家族の前だけで見せる意外な素顔を語った。

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 とにかく、スケボーが好きだった。競技経験者だった洋志さんの影響で、9歳から本格的にスケボー開始した中山。洋志さんは「友達がパークにいれば朝から晩まで滑っていた。ひとりよりも友達みんなと滑っているのがとても楽しそうでしたね」と懐かしそうに振り返る。スクールでは「飲み込みが早いですね、とは言われましたが、それ以外は特になかったです」という普通の女の子は「スケボーが好き」を武器に日々、乗りまくった。13歳で世界最高峰のストリートリーグで6位に入り、一気にトップへの階段を駆け上がった。

 果敢に挑戦する娘の姿は、父の心を打った。パリ五輪出場への予選期間中は2度も鎖骨を骨折。それでも、練習や大会出場はやめなかった。「あれだけ身体を打ったりしてもチャレンジし続ける強さ。今もまたリスクの大きな技にも取り組んでいる姿を見ると、すごいと感じます」。代表選考の最終戦で3位に入り、パリ五輪の出場3枠目に滑り込んだ。「強運の持ち主だと思います。ただ、最後に決めきれるくらい練習を続けてきたからこその結果」と洋志さんは深くうなずいた。

 今春、地元の龍谷富山高を卒業。「真面目な性格。練習もですし、学校の提出物などもきちんと提出しているイメージ」と父も認める勤勉な中山は、4月から早大・スポーツ科学部に進学した。東京での一人暮らしが始まった。大学生といえど、まだまだ初々しい19歳。「ホームシックかはわかりませんが、たまに僕や妻のところに電話がかかってきたりはします」と洋志さんはうれしそうにほおを緩めた。

 21年東京五輪で銅メダルを獲得してからもなお、活躍の幅を広げていく自慢の我が子。「五輪後も、本人の好きなようにスケートボードとともに人生を歩んでいってもらえたらと思います」。家族の支えを胸に、まだまだ飛躍を続けていく。

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