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照ノ富士、今昔比べる声に“待った”「今の力士がああだこうだと言われるが…」優勝一夜明け会見で私見

スポーツ報知 / 2024年7月29日 10時54分

優勝一夜明け会見で報道陣の質問に応じる照ノ富士(カメラ・三須 慶太)

 大相撲名古屋場所で3場所ぶり10度目の優勝を果たした横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が29日、名古屋市内の部屋宿舎で一夜明け会見を行った。

 両膝や腰など度重なるけがに悩まされ、今場所も2場所連続休場明けだった。その中で日頃から目標としてきた2ケタ優勝を達成し「目標を立てないと、きついことを乗り越えられない。今まで応援して下さってきた方々に約束していたことを全部守れたかなという思いでホッとしています」と一息ついた。

 無傷10連勝を飾るなど、素晴らしいスタートを切った今場所。だが勝てば優勝が決まるはずだった14日目に平幕の隆の勝(常盤山)に金星を配給し2敗目。千秋楽には大関・琴桜(佐渡ケ嶽)にも敗れて12勝3敗で隆の勝と並んだ。だが優勝決定戦では14日目の雪辱を果たし、賜杯を手に。「(隆の勝と)本割で当たった時は自分の気持ちの甘さというか、作戦失敗というか、そういうのが出たと思います。決定戦で2度と繰り返さないようにという考えでやって、結果につながってよかったんじゃないですか」と振り返った。

 また会見では、今と昔のレベルの違いを比べる声があることにも言及。「今の力士がああだこうだと言われることが多いんですが、逆に今の力士たちはみんな相撲に向き合う姿勢が昔より良くなっているからこそ、誰が優勝してもおかしくない大相撲になってきてるのではないかと思います。だからこそ、そういうことを言ってほしくない思いはあります。肌を合わせてるからこそわかることだと思う。見ているだけで、ああだこうだ言うようなことはやってほしくないです」と私見を述べ、“待った”をかけた。

 横綱自身は「入門してから14年間やってきて、今の力士が一番強いなと感じます。今が一番、自分の中で理想的な相撲を取っていて、筋トレにしても今までよりも重量をあげれるようになりました。今が一番強いかなと思う時があるにも関わらず、稽古場でも本場所でも昔と違って絶対に勝てる自信はないです」と感じているという。加えて、「稽古の番数が少ないとかいろいろなことを言われますけど、みんなそれだけではなく、他のところ。例えば治療とかトレーニングとか、そういったもので、ものすごい頑張っていると聞きます。だから簡単に勝てるわけではないということは常々、感じます」と思いを述べた。

 それでも勝ち続けなければならないのが、横綱としての責務でもある。「みんな毎場所毎場所、成長していると思うし、それにつられて自分も成長していかなきゃならないという思いです」と照ノ富士。目標のV10を達成したが、次なるターゲットについては「目標を立てないとやっていけない、中途半端な気持ちで相撲は続けられない思いはありますから、じっくり考えて、そういう目標を立てて頑張っていきたいと思います」と熟考していく考えを示した。

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