巨人・戸郷、首位固めへ！甲子園開場１００周年記念８・１で快投再び ノーノ―５・２４と同じ場所＆相手

ジャイアンツ球場で調整する戸郷（カメラ・佐々木　清勝）

　巨人の戸郷翔征投手（２４）が２９日、Ｇ球場で投手練習に参加し、甲子園開場１００周年記念となる８月１日の阪神戦先発に向けて闘志を燃やした。首位のチームは５連勝で貯金１１。阿部慎之助監督（４５）が「阪神とカープにぶつけるようにローテーションを組んだ。ガチンコでいきますよ」と宣言し、３０日の３連戦初戦から山崎伊、グリフィン、戸郷と続く中、５月にノーヒットノーランを達成した敵地で、お祝いムードを打破する快投を披露する。

　沸々と燃える思いを戸郷は口にした。甲子園開場１００周年を迎える８月１日に後半戦初先発を託された。沢村栄治以来、球団８８年ぶりとなる甲子園でのノーヒットノーランを達成した５月２４日以来となる阪神戦、甲子園での先発に「同じ場所で対戦できることは良いことですし、相手もノーノーをされたからこそ、目の色を変えてやってくると思う。僕も意識しながらやっていきたい」。優勝争いへと負けられない一戦に真っ向からぶつかっていく覚悟を口にした。

　阪神の記念すべき日にも貪欲に勝利をつかみにいく。阿部監督は「阪神とカープにぶつけるようにローテーションを組んでいるから。そこはガチンコでいきますよ」と明言し、３０日からの阪神３連戦は山崎伊、グリフィン、戸郷とエース級３枚をぶつけることを決めた。その強い思いを戸郷もしっかりと受け止めている。「前回ノーヒットノーランをして、節目の年にそういう記録を達成できたのはすごくうれしい。１００周年という節目の試合を体験できることは少ないことだから、すごいうれしく思います」

　激化する優勝争いの渦にいる広島、阪神を意識したローテ再編によって、８月６日からの９連戦最後となる１２～１４日の阪神戦（東京Ｄ）は山崎伊、グリフィン、戸郷全員が中５日で回る可能性もある。４週にわたって集中するライバルとの戦いを何としても落とせないという指揮官の強い思いの表れだ。

　阪神３連戦の戸郷がマウンドに上がる３戦目から２７試合の過密日程となる勝負の８月に突入する。戸郷は「全部勝ちたい。後半戦は特に投手の１勝がチームの順位に大きく関わってくる。全試合勝てれば最高だし、前半戦もっとできるかなって思ったところもあった。それができたら、笑顔でシーズンが終われていると思う」。厳しい戦いを乗り越えた先には、４年ぶりのＶ奪回とＧ党の笑顔が待っている。（水上　智恵）