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【パリ五輪】障害馬術、補欠から出場の田中利幸「景色見る余裕なかった」ベルサイユ宮殿でメダル争い

スポーツ報知 / 2024年7月29日 19時59分

田中利幸(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第4日=総合馬術第3日(29日、ベルサイユ宮殿)

 最終種目の障害馬術が29日に行われ、補欠から繰り上がって出場した田中利幸(乗馬クラブクレイン)が4秒オーバーして1・6点の減点はあったが、障害物を全て飛び越えて右手でガッツポーズ。大観衆にたたえられ、「(日本勢)1番手で絶対に(減点なしの)0で帰ってこないといけない。プレッシャーはありましたけど、楽しんでコースを回って帰ってこられました」と安どの表情を見せた。

 日本チームにアクシデントがあった。27日の馬場馬術、28日のクロスカントリーを終えた時点で、団体でのメダル獲得圏の暫定3位につけた。だが、2種目を終えた28日夜に北島隆三(乗馬クラブクレイン)の馬のコンディションが良くなく、この日検査を受けた。1回目は反則となったが、2回目で通った。それでも棄権を選択。競技開始2時間半前の午前8時半に北島に代わり田中の繰り上がり出場が決まった。日本チームには20点減点のペナルティーが科された。田中は「鳥肌が立って止まらなかった」と初めての補欠からの出場に動揺したが、北島からも「楽しんできて」と背中を押され、役目を果たした。

 12年ロンドン、21年東京五輪に続いての出場。無観客開催だった前回に比べ、伝統的な庭園のベルサイユ宮殿いっぱいの観衆が入り、揺れんばかりの歓声が上がる。「景色を見る余裕がなかったです(笑い)でもすごいなと。東京の時とは全然違いましたね」とムードにも刺激された。

 馬術競技の五輪で表彰台に入れば、1932年ロサンゼルス大会以来、92年ぶりの快挙となる。日本勢2番目の登場となる戸本一真(日本中央競馬会)、5大会連続出場の48歳・大岩義明(nittoh)の記録にかかる。田中は「あとはもう、応援します!」と、緊張がほどけて笑顔を見せていた。

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