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【パリ五輪】400M個メ銀・松下知之「萩野さんは金メダルを取っているので。自分も次は、金メダルかなと」

スポーツ報知 / 2024年7月29日 22時34分

◆パリ五輪 第3日 ▽競泳 男子400メートル個人メドレー決勝(28日、ラデファンス・アリーナ)

 28日の男子400メートル個人メドレー決勝で、初出場の18歳・松下知之(東洋大)が、4分8秒62の自己ベストで銀メダルを獲得した。16年リオ五輪でこの種目金メダルの萩野公介氏(29)と同郷で、幼い頃から背中を追った“萩野2世”が鮮烈世界デビューを果たした。長らく萩野氏、このレースで7位の瀬戸大也(30)=CHARIS=が率いてきた男子個人メドレー。今大会の競泳1号メダルをつかんだ次世代エースの潜在能力を、競泳担当の大谷翔太記者が「見た」。

 松下が5位で迎えたラスト100メートルのターン。記者席で、表彰台はほぼ確信した。続く2、3、4位争いのラスト50メートルから驚異のスパート。表彰台を確定させるランプがコース台に灯った。「お、光ってる。ゲット」と拳を握って破顔する18歳。まず4位との0秒23差を競り勝ち、3位とも0秒04差でメダルの色も一つよくなった。最後の自由形に強い松下。その実力を初の五輪決勝でいかんなく発揮した。

 16年リオ五輪、この種目で優勝した日本記録保持者、萩野氏と同じ栃木出身。「憧れの象徴」と、小学生の頃から背中を追ってきた。もらったサインは数知れず。萩野氏と同じモデルのゴーグルを使い、雑誌で「萩野さん、レースの日に熱いシャワーを浴びるらしい」と知れば、すぐにマネした。同氏の母校でもある東洋大に進学後、名将・平井伯昌(のりまさ)コーチに師事。実力は開花し、一気に五輪メダリストとなった。

 五輪は勝負の場。競泳はタイム競技だが、何より「勝つこと」が難しい。4分2秒95の五輪記録で圧勝した地元のマルシャンに地鳴りのような大声援が送られたように、異様な雰囲気にのみ込まれそうになる大舞台。その中で、松下はニコニコしながら決勝のコース台に立った。平井氏が「まっちゃんは、何か持ってる」とうなる勝負心。17歳だった萩野氏が初出場で銅メダルを獲得した12年ロンドン五輪の4分8秒94を超えてみせた。

 「萩野・瀬戸世代」から、次期エースとして男子個人メドレーを引っ張る18歳。伸びしろは計り知れないが、王者の壁はまだ高い。それでも打倒マルシャンの一番手として、松下は言う。「萩野さんは金メダルを取っているので。自分も次は、金メダルかなと。自分もまだ若い。マルシャン選手を超える実力をつけて、絶対に(五輪に)臨みたい」。最後の自由形はマルシャンより強かった。今回の銀メダルから残り3種目に磨きをかけ、28年ロスで勝負に挑む。

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