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BMX中村輪夢に父がエール「見せたいものを見せて」 東京5位の雪辱、金メダルへ 現地31日予選・決勝…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月30日 16時0分

中村輪夢

 パリ五輪大会第5日の31日に自転車BMXフリースタイル男子パークの予選、決勝がパリ中心部のコンコルド広場で行われる。日本勢で唯一出場する2021年東京五輪5位の中村輪夢(りむ、22)=ウイングアーク1st=へ、父・辰司さん(49)がエールを送った。

×  ×  ×  ×

 20年に完成した中村専用のパーク「WingPark1st」は、昨夏に2度目のグレードアップ。サウナなどを常設した新たな拠点で初の頂に挑む。

 BMX選手だった父・辰司さんの影響で、輪夢は物心ついた頃に自転車にまたがった。「遊ぶように乗り始めたのが始まり。当時は幼児用のBMXはないから、それらしいのに乗せて。一緒に公園に行って、パーク内をくるくると走っていた」と父は懐かしむ。一般より早い2歳の後半で補助輪がとれた。3歳で競技を始め、5歳の時に大会初出場。そこから19年、22歳の現在まで夢中になって乗ってきた。

 「輪夢」の名の由来は自転車の車輪を構成する部品の「リム」。五輪に初採用された21年東京大会の舞台に立ち、1つ夢をかなえてくれた。「輪夢が生まれる時、自転車を見ながらハンドル? タイヤ? 部品を呼んでいき、2文字がいいと思ったんです。生まれた次の日(02年2月10日)にテレビをつけるとソルトレークシティー冬季五輪がやっていて『五輪の夢』と。まさかBMXが五輪競技になるとは思いませんでした」

 リベンジに懸けてきた。21年の前回五輪、自国開催の重圧を一身に背負った19歳は初代王者を狙うも、結果は5位。「悔しさがある」と輪夢は即、3年後のパリに視線を向けた。20年に京都・宇治市に造られた専用パーク「Wing Park 1st」は、23年夏に2度目の改修。パリに向け、近年の国際大会の傾向に合わせ、1・8メートルのジャンプ台は2メートルに高くし、側面の傾斜の角度も変更した。練習後のリカバリー用に約80万円かけてサウナも設置。所属先のバックアップのもと、心身ともにパリへ進化してきた。準備は整った。

 22年の世界選手権は日本勢で初優勝。輪夢は「楽しめた」と胸を張った。辰司さんは言う。「競技名がフリースタイルパーク。決まりごとはないんです。パリでも輪夢が思い通りのランができて、それが結果につながったらいいな。自由に楽しく、見せたいものを見せて、それがハマったら」。雪辱戦に向かう息子の背中を押した。(宮下 京香)

 ◆BMXフリースタイル・男子パークの競技日程◆

 30日 22:11 予選

 31日 21:44 決勝

 【注】日本時間

 ◆自転車BMXフリースタイル・パーク BMXフリースタイルの1種目で、制限時間内(1分の走行を2回)に「バンク」と呼ばれる斜面やスノーボードのハーフパイプに似た「ランプ」などが設置されたパークでジャンプや回転などの技の難易度や独自性を競い、100点満点で順位を決める。日本勢の女子は出場権を取れず、1枠の男子は中村が出場。30日に予選、31日に決勝が行われる。

 ◆中村 輪夢(なかむら・りむ)2002年2月9日、京都市生まれ。22歳。BMXショップも経営している父・辰司さんの影響で3歳の時に競技を始め、5歳で大会に初出場。中学生でプロ転向し、3年時の16年に強豪が集う大会「Gショックタフネス」で優勝。19年度W杯総合優勝。同年UCI年間ランキングで日本男子初の1位。21年東京五輪では5位入賞。170センチ、64キロ。家族は両親と姉。

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