【高校野球】鳴門渦潮のエース・岡田力樹、阿南光のプロ注目右腕に投げ勝ち「自分に自信がついた」

延長１０回、２点差を逆転するサヨナラ勝ちで７年ぶりの頂点に立った鳴門渦潮ナイン（カメラ・南部　俊太）

◆第１０６回全国高校野球選手権徳島大会　▽決勝　鳴門渦潮６Xー５阿南光＝延長１０回タイブレーク＝（２９日・むつみスタジアム）

　徳島大会では、鳴門渦潮が今春センバツ８強の阿南光を延長タイブレークで破り、７年ぶり８度目の甲子園切符をつかんだ。

　憧れを超え、夏切符をつかみ取った。鳴門渦潮のエース・岡田力樹（りゅうき、３年）が１０回を投げて９安打を浴びながらも、７奪三振で５失点（自責点１）。粘投で味方の逆転サヨナラ劇を呼び込み「絶対に逆転してくれるって。チームを信じてよかった」と、大喜びで歓喜の輪に加わった。

　相手先発は、プロ注目右腕・吉岡暖（はる、３年）。今春センバツでは、画面越しに躍動する姿に「スターというか、あれだけ活躍しててすごいな」と憧れを抱いた。同じ右腕として「その気持ちは、今日も少しはあった」。それでも大一番で投げ合える喜びを胸に、初回から全力で飛ばした。１３５球の熱投で見事に白星をたぐり寄せ「絶対に負けられないと。あんないい投手に投げ勝てて、自分に自信がついた」と充実の汗を拭った。

　「甲子園でまずは１勝を」と背番号１。興奮冷めやらぬ中、すぐに次なる目標へと視線を向けた。（南部　俊太）