【阪神】岡田彰布監督、甲子園開場100周年記念日の試合に「光栄やなあ。100年って大正からやもん」
スポーツ報知 / 2024年7月30日 5時0分
阪神・岡田彰布監督(66)が29日、スポーツ紙の取材に応じ、8月1日に開場100周年を迎える甲子園球場への思いを語った。幼少期から60年以上の縁で結ばれる聖地で、30日から3・5差の首位・巨人と伝統の一戦を戦う。
野球の聖地の記念日。グラウンドで立ち会うことに、岡田監督は素直に感激した。「光栄やなあ。100年って大正からやもん。すごいな」。阪神の支援者だった父・勇郎さんに連れられて幼少期から通った球場とは、もう60年以上の付き合い。「野球場に戻ってきた感じがするところ」と表現する甲子園は、さまざまな“原点”が詰まった場所だ。
三塁側最前列の家族席から阪神に声援を送り、目の前に守る巨人・長嶋に野次も飛ばした少年時代。観客席が低く「前の方は(選手と)目線が一緒」と通い慣れた場所だが、初めてグラウンドに入った北陽高1年の夏は忘れない。「広いなあと思ったよ。土も芝もすごかった。(初戦の)2回戦も第1試合で一番きれいな状態やったから。もう余計に」。その興奮は現役時代にさらに膨らんだ。
「土にスパイクが入ったらシャキって音がする。『シャーベットや』と言うてたんや」。当時、選手の駐車場は左翼方面。ナイター後の暗闇の中、一塁側からグラウンドを横目に帰路につきながら、伝説のグラウンドキーパー・藤本治一郎さん(故人)を目撃した。「藤本のじいやんがな。懐中電灯持って、少しだけイレギュラーしたところを手でならしてるんや。それ見たら粗末にできへん。みんな、プレーボールまで内野に入らんかったよ」。現在もナインはフェアゾーンを横切ることなく、初回の守備位置へ。グラウンドと、それを守る人への敬意をつなぐ伝統も甲子園の役目だ。
「魅力も何も、やっぱり野球を始めたら、まず目標は甲子園やん」。夢、感動、感謝。野球人の大切な“初心”が詰まった聖地で特別な3連戦。「巨人もええ投手当ててきたな。ええ試合になるんちゃうか」と名勝負を約束した。(安藤 理)
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