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32歳の橋本壮市が銅メダル 谷亮子超えの日本柔道最年長記録「柔道人生に悔いが残らないように。それだけです」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月30日 1時23分

◆パリ五輪 第4日 ▽柔道(29日、シャンドマルス・アリーナ)

 【パリ(29日)=林直史】男子73キロ級で初出場の橋本壮市(32)=パーク24=が銅メダルを獲得した。準々決勝でジョアンバンジャマン・ガバ(フランス)に指導3つによる反則負けを喫したが、敗者復活戦を勝ち、アキル・ジャコバ(コソボ)との3位決定戦を制した。32歳11か月5日でのメダル獲得は2008年北京五輪銅の谷亮子を3日上回り、日本柔道最年長記録となった。勝利後は「手ぶらで帰るわけにはいかなかった。あとは僕の柔道人生に悔いが残らないように最後戦いました。それだけです」と振り返った。

 橋本が32歳で五輪の表彰台に立った。初戦から得意の左手一本で投げる袖釣り込み腰“橋本スペシャル”で技ありを奪い、会場を沸かせた。地元フランスのガバとの完全アウェーの準々決勝。組み手争いを嫌えば激しいブーイングを浴び、相手も積極的に組もうとしない中で攻め手を欠いた。3つ目の指導を宣告され天井を仰いだが、敗者復活戦と3位決定戦は勝ちきった。

 小学校の時から憧れた五輪への道のりは、長く遠かった。同学年には16年リオ、21年東京五輪を連覇した大野将平(32)=旭化成=が立ちはだかった。17年に世界選手権で優勝したが、東京五輪代表を逃した。代表発表の日。当時の井上康生監督(45)が会見で真っ先に選考に敗れた選手の名前を挙げ、男泣きした。その姿を見て「悔しさよりも、申し訳ない気持ちが大きかった。僕が全部勝ちまくって堂々と選ばれていれば、こんな思いをさせなくて済んだ」と自分を責めた。

 20年12月に結婚し、21年11月に長女が誕生。現役引退がよぎった時期もあったが、家族の後押しを受け、パリ五輪を「柔道人生の集大成」と位置付けて取り組んできた。パリに向かう飛行機の中でこれまでの歩みに思いをはせた。「とてつもないライバルがいて、諦めずここまでやってきて、やっとたどり着いた。誇りを持って戦いたい」と畳に上がった。目指してきた頂点には届かなかったが、価値ある最年長メダルを執念でつかんだ。

 ◆橋本 壮市(はしもと・そういち)1991年8月24日、浜松市生まれ。32歳。両親の影響から6歳で柔道を始める。神奈川・東海大相模、東海大を経てパーク24所属。73キロ級で世界選手権は17年金、18、22年銀、21、23年銅と出場5大会全てでメダルを獲得。得意技は袖釣り込み腰。170センチ。

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