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【パリ五輪】内村航平さん、「本当に誰一人欠かせない存在。5人がそろったからこそ」体操男子団体の逆転金メダルに

スポーツ報知 / 2024年7月30日 4時18分

橋本大輝を祝福する内村航平(奥)(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第4日 ▽体操男子 団体決勝(29日、ベルシー・アリーナ)

 男子の団体決勝で、予選2位通過した日本は、259・594点で金メダルを獲得。2016年リオ五輪以来、2大会ぶりに団体で五輪王者に返り咲いた。予選首位通過した最大のライバル・中国との一騎打ちを制し、王座奪還を果たした。

 今大会でNHKのアスリートナビゲーターを務める体操男子個人総合連覇の内村航平さん(35)は中継内で、体操ニッポンについて解説した。

 内村さんは「中国は強かったけど、日本は最後まで諦めないというスポーツの素晴らしいところを見せてくれました。体操を近くで見て、僕もずっとやってきたけど、改めて五輪っていいなって(感じた)」とたたえた。選手の頑張りについて「最後の橋本選手の鉄棒は、まさに金メダルを決めた瞬間でしたし、あとは岡選手。予選からここまでミスなくやっている。日本に勢いをもたらしていると思います。杉野選手の鉄棒も流れをすごく変えました。ベテランの谷川選手、萱選手は柱として堅実な演技でチームを支えてくれました。本当に誰一人欠かせない存在、5人がそろったからこそ金メダルが取れたと思います」と語った。

 また、「途中、橋本選手のあん馬のミスだったり、谷川選手の跳馬も点が伸び悩んだ部分はあったけど、キャプテンの萱選手を中心に、円陣を組んだり、諦めんなと一人一人声を掛け合って、まさに僕たちがやってきたことを後輩たちが受け継いで、さらにそれがブラッシュアップされて、パリの金メダルにつながった。体操ニッポンというものをしっかり彼らが引き継いでくれたんだな、と(思う)」と続けた。

 予選で苦しんだエースの橋本についても「橋本選手自身、たぶん予選は想定外だったと思うけど、自分はパリに何をしに来たんだというのを自問自答して、開き直ってやれたと思います。最初の床を見て、今日は開き直ってできているなと思ったので、予選が終わってから本人がどういう風に感じたか分からないけど、自分は何をしにパリに来たんだというところをもう一度見つめ直したからこそなのではないのかな、と思います。だから、今日の鉄棒の素晴らしい演技に繋がった」と分析した。

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