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日本柔道100個目メダルの舟久保遥香 フィリピン代表の先輩明かす愚直な性格…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月30日 11時0分

舟久保遥香の先輩でフィリピン代表の渡辺聖未(カメラ・林 直史)

◆パリ五輪 第4日 ▽柔道(29日・シャンドマルス・アリーナ)

 女子57キロ級で初出場の舟久保遥香(25)=三井住友海上=が銅メダルをつかんだ。準々決勝でサラレオニー・シシケ(フランス)に一本負けを喫したが、敗者復活戦と3位決定戦に勝利。日本柔道通算100個目のメダルを獲得した。富士学苑高の2年先輩で、パリ五輪にフィリピン代表として出場する女子63キロ級の渡辺聖未(きよみ、27)=アドヴィックス=が、近くで見てきた後輩の姿を語った。

 渡辺が高校に入学した時、舟久保は中学3年生だった。中高が畳一面の同じ道場で練習し、部員は全部で5、6人。「当時は部員も地元の人たちばかりで、先輩も後輩もずっと一緒にいる感じだった」。練習がオフの日曜日は声を掛け合い、午前に河口湖の湖畔を走ったり、学校のウェート室を使って汗を流した後で食事やカラオケ、富士急ハイランドに出かけた。

 印象的だったのが愚直な性格だ。「言われたことに対して全力でやる子だった。私は逆にそういうのができない方だったので、すごい子だなって思っていた」。東京から合宿に来ていた学生が、道場から数キロ先の河口湖まで走って往復するメニューを提案。冗談を含んだトーンだったが、舟久保は「走ってきます」と駆け出し、周囲を慌てさせた。

 柔道に対して愚直そのもの。地道にコツコツ努力する姿は後輩ながら尊敬の念を覚えた。当時は学年の差もあり、練習では「中学の遥香にはさすがに負けられなかったけど、だんだんと投げづらくなっていった」。渡辺が早大時代、舟久保が入社した三井住友海上へ練習に訪れた時も、中高と変わらない姿があった。「足りないところを1個ずつなくしていく練習をしていた。諦めないし粘り強い。それがあの子のすごさ」と再確認した。

 高校時代から今も、舟久保の柔道に取り組む姿勢に刺激を受けてきた。「だからこそ私も五輪を勝ち取れたのかな」。自身はフィリピン・セブ島の出身。10歳の時に父の故郷である山梨・富士吉田市へ移り住んだ。母の母国のフィリピン代表を選択し、21年東京五輪に出場。今大会も大陸枠で出場を決めた。後輩の舟久保に続き、30日に畳に上がる。(林 直史)

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