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「完敗したので乾杯して寝ます」連勝止まっても明るく前向きな巨人・阿部監督 阪神へ与えたダメージと収穫は

スポーツ報知 / 2024年7月31日 5時0分

ベンチで試合を見つめる阿部監督(カメラ・義村 治子)

◆JERA セ・リーグ 阪神5―1巨人(30日・甲子園)

 巨人が阪神3連戦の初戦を落とし、連勝は5でストップした。後半戦初先発の山崎伊織投手(25)は9安打を浴びながらも5回1失点と粘投したが、打線が4安打1得点と振るわなかった。右肘手術から支配下に復帰した4年目右腕・伊藤優輔投手(27)がプロ初登板を果たし、1回無失点と好投した。阿部慎之助監督(45)は、二塁でモンテスを初めて起用するなど、敗戦の中に収穫を得た。今後へ打たれた布石を、巨人担当・片岡優帆キャップが「見た」。

 負けても次につながる試合だった。首位・巨人は阪神に敗れて連勝が5で止まり貯金10になったが、劣勢の展開の中、転んでもただでは起きない阿部監督のしたたかな一面が見えた。

 0―4の7回に1点を返し、なお2死一、三塁。左腕・桐敷に対し左の吉川に代打・坂本を送った。結果は見逃し3球三振。直後の守備から坂本が三塁、三塁のモンテスが二塁に入った。

 今季93試合目。4月に途中出場の中山が2イニング守った以外は吉川が守ってきた二塁に、主に三遊間を守る新助っ人を初めてテスト起用。守備機会はなかったが「ナオキを休ませる時はモンテスを二塁で」と想定したプランを試し、今後へのオプションがまた一つ増えた。何より、坂本があの場面で打って復活のきっかけをつかんでくれたら最高だ―。と先のことまで含めて考えた肝の据わった代打起用に映った。

 打線は序盤から工夫が見られた。難敵の才木に対し初回、1番・丸から、本来は超積極的な5番・大城卓まで全員ファーストストライクを見逃して26球を投げさせた。阿部監督が普段から掲げる「相手に考えさせる野球」。ネット裏の記者席で見ていて、チーム全体で意図的な作戦なのか、と考えさせられた。結果的に才木には1失点に抑えられたが、3回までに61球、7回途中115球で降板。長いイニングを投げさせず、勝ちパターンを使わせたのは2戦目以降へプラス要素だ。

 「打てなかったけど、相手にそういうダメージを与えられたのは大きな収穫。そういうこともしっかりできた」と一定の手応えは得た。好守も何度もあり、「今日は相手のクリーンアップに打たれて負けた。こういう日もある。全員で切り替えて明日。みんな必死に打とう勝とうと思ってやっているし、そういう姿も見えている。久しぶりに完敗したので乾杯して寝ます」。阿部監督の明るく前向きな言葉が、ダメージのない敗戦であることを示していた。(片岡 優帆)

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