ソフトバンクも阪神・岡田監督の「アレ」ばりにタブー 小久保監督、報道陣に「４文字」禁句指令 ７月でＭ４２点灯

ソフトバンク・小久保裕紀監督

◆パ・リーグ　楽天１―１０ソフトバンク（３０日・楽天モバイルパーク宮城）

　ソフトバンクが、７月で優勝へのマジックナンバー「４２」をともした。楽天に大勝しても、１ミリも浮かれた様子を見せないのが小久保裕紀監督（５２）だ。「マジックと言っても、たいがいあるでしょ。もう禁句です」。阪神・岡田監督の「アレ」ばりに、報道陣に“４文字”を用いることをタブーとした。

　節目の白星は、主砲・山川が２発で導いた。初回１死一、三塁で早川のチェンジアップを左翼席中段に運ぶ１７号３ランとすると、８―１の８回２死一塁では、トドメのリーグダントツ１８号２ランを左翼席へ。後半戦４戦４発とした。優勝請負人としてＦＡ移籍１年目のＶへ「まだ７月ですし『意識しない』という考え方もありますが、僕は見えてくるとワクワクする」と、指揮官とは対照的だ。

　打線は今月初の２ケタ得点と完全に復調。今季５度目の５連勝で、貯金は最多の３０に達した。日本一に輝いた１７年は７月３１日で大台にたどり着いたが、１日上回る驚異のハイペースぶりだ。７月は１１勝９敗として月間勝ち越しを決めた。１５日の時点では月間３勝８敗と苦しんでいただけに「あのチーム状態から勝ち越したのは大きい」と小久保監督。最短Ｖは８月２５日。山川を中心に“例の数字”を減らしていく。（田中　昌宏）

　◆ソフトバンクにＭ４２点灯　ソフトバンクが楽天に勝利。自力Ｖが残る３位の日本ハムがオリックスと引き分け、ソフトバンク以外の５チームの自力Ｖがすべて消滅した。

　ソフトバンクはマジックの対象となる２位のロッテと残り１０試合。ロッテが残り５１試合に全勝した場合、９８勝３９敗６分けの勝率・７１５。ソフトバンクはロッテとの残り１０試合に全敗でも、そのほかの４カードの４２試合に全勝すると、１０１勝３９敗３分けの勝率・７２１となるため、マジックナンバー４２が点灯した。最短優勝日は８月２５日。