1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

一撃逆転のドリームトリックをできるのは堀米雄斗だけ 体幹とバランス備えないと吹っ飛ぶ…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月30日 23時0分

五輪連覇を果たした堀米雄斗(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第4日 ▽スケートボード男子ストリート決勝(29日、コンコルド広場)

 男子ストリート決勝が29日に行われ、21年東京五輪覇者の堀米雄斗(25)=三井住友DSアセットマネジメント=が金メダルを獲得し、大会2連覇を達成した。パリ五輪予選最終戦で優勝し代表に滑り込んだ堀米は、本番でもミスすればメダル無しの後がない最終試技で、この日の全体最高得点をマークし0・1点差の大逆転優勝。一時は五輪出場すら危ぶまれた堀米が、持ち前の勝負強さで再び頂点に立って見せた。

* * * *

 世界であの技を、あの高いレールでできるのは堀米雄斗しかいない。だからこそ高得点が出た。最後の「ノーリー・バックサイド270テールブラントスライド」は一撃で逆転できるドリームトリック。正確無比なコントロールと、何千回も練習して体に染みつけた感覚を持たないと乗れない。

 レールに対してスケートボードの先端部分をはじき、背中側の方向に270度回り、後ろ足のテールの部分でレールにスライドさせる。背中側に回ることによって視界からレールが見えなくなる事により、恐怖が倍増する中、感覚だけでトライするトリックだ。

 前足でボードをはじき、後ろ足でコントロールをしながら回り、さらにレールを捉えた後は、その後ろ足でレールを押さえながら滑る。体幹とバランスを兼ね備えないと、レールにかかった瞬間にさらに回りきって吹っ飛んでしまう。あれだけの高さがあるレールで、しかも五輪の舞台で成功させた。

 メンタルは元から強い選手だが、前回王者として臨んだ今大会。常人では考えられないようなプレッシャーの中、見事に滑りきってくれた。(プロスケートボーダー・上田 豪)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください