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競泳女子200Mバタ・三井愛梨、腕立ても懸垂も1回もできず→シドニー銀メダリスト育てた名将と二人三脚で才能開花…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月31日 10時0分

パリ五輪の表彰台に挑む三井愛梨

 パリ五輪の競泳女子200メートルバタフライは、31日に予選を迎える。五輪初出場の三井愛梨(20)=横浜サクラ=は、日本新記録更新とメダル獲得に挑む。かつては、腕立て伏せや懸垂が一回もできなかったが、2000年シドニー五輪で400メートル個人メドレー銀の田島寧子(やすこ)さんらを育てた藤森善弘コーチ(60)に師事し、才能が開花。2大会連続メダリストの星奈津美さん以来の表彰台に挑む。

 夢に描いた夏の祭典に挑む。3月の代表選考会で女子200メートルバタフライを制し、初五輪を決めた三井。昨年の世界選手権はデビューながら5位入賞を果たした。「五輪は小さい頃から夢の舞台。キラキラした、憧れの舞台」。目標は、日本記録(2分4秒69)更新でのメダル獲得だ。

 高校1年から藤森コーチに師事。00年シドニー五輪女子400メートル個人メドレーで、2位ながら「金がいいですぅ」の田島さんを指導した名将だ。師事当初は、コロナ禍で泳げない時期もあり「トレーニングは全くできなかった」と藤森コーチ。腕立て伏せは1回がやっと。懸垂も「ぶら下がっているだけ」というところから二人三脚が始まった。

 パワーはないが持久力は天性のもの。藤森コーチによれば、高地合宿に行っても血中の酸素濃度が下がりにくく、ランニングでは男子選手より速いと言う。3月のメキシコで高地合宿では、週に多い時は3回のウェートトレーニングを敢行。今では懸垂も数回こなせるようになりスピードアップ。同氏も「愛梨は去年よりは成長している。本人も『そろそろ、日本記録を出したいです』と。意識が変わった」と、太鼓判を押す。

 昨秋から、卓球五輪金メダリストの水谷隼氏(35)らが在籍するマネジメント事務所に在籍。水谷氏からは「4年後があるかは分からない。チャンスを無駄にしないことが大事」と金言をもらったという。「いつチャンスが巡ってくるか分からない。自分のものにしたい」と意気込む三井。藤森コーチにメダルを届ける。(大谷 翔太)

 ◆三井 愛梨(みつい・あいり)2004年6月12日、神奈川県生まれ。横浜サクラスイミングスクール所属。幼い頃は新体操に取り組み、5歳から水泳を始める。23年世界選手権女子200メートルバタフライ5位。法大2年。163センチ。

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