渡辺一平、２００Ｍ平で決勝進出 悲願のメダル獲得へ「自分の天才さにかけるしかない」…パリ五輪

◆パリ五輪　第５日　▽競泳（３０日、ラデファンス・アリーナ）

　男子２００メートル平泳ぎ準決勝が行われ、１６年リオ五輪以来、２大会ぶり五輪出場の渡辺一平（トヨタ自動車）が２分９秒６２の全体５位で決勝進出を決めた。レース後、「五輪って難しい。こんなにタイムが出せない自分は想定していなかったのでびっくりしている」と振り返った。

　前半から積極的なレースを展開。後半に入ってもペースを落とさず、組ではレオン・マルシャン（フランス）に次いで２位に入った。

　金メダルを期待されたリオ五輪はまさかの６位。東京五輪は代表入りがかなわず、悔しい経験を何度もしてきた。「いろんな経験をして勝負強くなってる。レースの引き出しも多いと自負している」と涙を糧に強くなってきた。

　悲願のメダル獲得をかけて３１日の決勝へ挑む。マルシャンなど強敵は多いが、「誰よりも努力したつもり。それで負けたら仕方ない」と強い気持ちで臨む。雪辱へのポイントは「自分の天才さにかけるしかない」と答えた。