レッドソックスは中継ぎを補強 好調・吉田を擁し、コーラ監督は「打撃面は満足」とトレード期限を総括

　レッドソックスはトレード期限の３０日（日本時間３１日）、レッズから右腕ルーカス・シムズ投手、エンゼルスからルイス・ガルシア投手らを獲得。７月の中継ぎの防御率が６・３９と、補強が急務だったリリーフ陣を主に強化した。

　コーラ監督は試合前、シムズについて「ここ最近、中継ぎ陣を酷使していた中で、いい投手を獲得できた。５日前のチームと比べて、格段にグレードアップしている。私達の任務を遂行するために必要なエリアがカバーできた」と発言。

　トレード期限の米東部時間午後６時の１０分前にガルシアの契約をまとめたブレスローＧＭは「買い物リストを持ってショッピングに行き、閉店になった時、欲しかったモノを手に入れた満足感がある。シムズは変化球で圧倒し、空振りが多く、ガルシアは長期にわたって安定している」と、ワイルドカード争い４番手からの逆襲に手応えを示した。ブルージェイズからは、ダニー・ジャンセン捕手を獲得し、「右打者＆中継ぎ」の２大ポイントを強化した格好だ。

　「攻撃に関しては、満足している」とコーラ監督。「吉田の数字（スタッツ）が良くなってきた。ストライクゾーンの見極めもいいし、広角にヒットが出ている。今、彼の打席を見るのが楽しい。彼が心地よく打席に立っているのが、分かる」と、吉田の好調を歓迎。前日今季５号本塁打＆４打点と好調のキーマンを、２試合連続の「３番・ＤＨ」に起用した。

　「家族が先月から渡米していて、環境が整ったことも関係していると思う。それは、素晴らしいことだ」と、コーラ監督。過去４年間、８月に負け越してきたレッドソックスが、逆襲態勢を整えた。