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藤井聡太七冠、22歳初対局で勝利 渡辺明九段との王位戦第3局で接戦制す

スポーツ報知 / 2024年7月31日 19時14分

王位戦第3局に臨む藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太王位=竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖=が31日、徳島市「渭水苑」で前日から指し継がれた第65期王位戦七番勝負第3局で挑戦者・渡辺明九段に勝利し、自身二つ目の永世称号「永世王位」がかかるシリーズを2勝1敗として。

 22歳の藤井も強かった。今月19日が誕生日の藤井は22歳初陣で勝利を収めた。

 戦型は藤井のエース戦法「角換わり」となった。一方、プロ入り後初めてタイトル戦で敗退し、七冠に後退した叡王戦五番勝負(4~6月)の第3局、第5局では先手番の角換わりで敗れており、藤井にとっては苦い思い出もある戦型だ。

 1日目には渡辺が用意で仕掛けた30手目のあと、応手を考える31手目で藤井が大長考に沈んだ。22年1月の王将戦第2局での2時間28分という自己最長考慮を超え、一手に3時間10分の持ち時間を消費した。1時間の昼食休憩も合わせると4時間10分考えたことになる。

 暗雲が立ちこめたかともおもったが、2日目に入り、激しい攻め合いの終盤戦になると、形勢は揺れ動いた。藤井の攻めに渡辺も時間を使い、みるみるうちに持ち時間の差もなくなった。最後の最後に難解な終盤戦を競り勝ったのは藤井だった。

 第4局は8月19、20日、佐賀県唐津市「洋々閣」で指される。藤井にとっては”永世二冠“への王手を狙う一局、渡辺にとってはタイトル保持返り咲きへなんとか食らいつきたい一局となる。

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