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大岩ジャパン、決勝T初戦は因縁のスペイン イスラエル戦勝利後の円陣で指揮官「勝てるよ」と選手を鼓舞…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月31日 23時32分

◆パリ五輪サッカー男子 ▽1次リーグ第3戦 日本1―0イスラエル(30日、ナント・ボジョワール競技場)

 30日の1次リーグ(L)最終戦で、D組の日本はイスラエルに1―0で勝ち、3戦全勝で同組を1位通過した。首位通過は2大会連続で、3戦連続の無失点勝利は日本史上初。2日(日本時間3日)の準々決勝は東京五輪準決勝で敗れたC組2位のスペインと対戦する。イスラエル戦は決勝トーナメント(T)を見据えて先発6人を入れ替え、後半アディショナルタイム(AT)1分にFW細谷真大(22)=柏=の決勝点で制した。この一戦を、担当の後藤亮太記者が「見た」。

 戦い抜いた先に、光が差し込んだ。0―0の後半AT1分。右サイドからのFW佐藤のグラウンダークロスを、中央にいたFW細谷が右足で合わせ、ネットを揺らした。初めて24歳以上のオーバーエージ(OA)不在での8強入りに加え、初の3戦連続となる無失点勝利。大岩剛監督(52)は「結果がご褒美だと思うし、選手たちがいろんな思いを持って、よくないコンディションの中で必死で戦っている姿は、いろんな人の気持ちを揺さぶったと思う」。指揮官が手放しで評価したのもうなずけた。

 中2日での3戦目。現地時間の午後9時開始で日も沈んでいたが、気温は30度を上回り、肌に湿気がまとわりつく。得点後の喜びもどこか控えめだった細谷が「単純に疲れてました。蒸し暑かったりしたので」と苦笑いを浮かべるほどだった。後半34分からの途中出場だったが、2戦目までは先発フル出場。それだけ消耗度の高い一戦だった。

 だからこそ、この試合を「ターンオーバー(多数の先発交代)」で臨めたことは、決勝Tを見据えた上では大きかった。先発6人を入れ替え、2戦連続フル出場のDF高井、関根、MF藤田、細谷はベンチスタート。中心を担う10番のFW斉藤やDF大畑はベンチからも外した。

 代わって5人が初先発したが、出番を得た選手たちが奮闘。バックアップメンバーのDF内野が左サイドバックで、同じく初先発だった左ウィングのFW佐藤とのコンビネーションを見せ、初出場のDF鈴木もセンターバックでシャットアウトに貢献。指揮官の「大会を勝っていく上では全員の力が必要」という言葉通り、1次リーグで22人中GK2人を除く20人が出場したことはプラスに働くはずだ。

 チーム一丸で勝ち抜き、準々決勝で激突するのはスペインだ。東京五輪の準決勝で延長戦の末に0―1で敗れ、68年メキシコ市五輪銅以来のメダルを阻まれた因縁の相手。その記憶は選手の中にもある。当時トレーニングパートナーを務めていたMF山本は「やっぱり僕らが先輩方の借りをしっかり返さないといけない」と闘志を燃やす。

 大岩ジャパンでは22年11月のスペイン遠征で0―2で敗れた経験もあり、進化を証明するにも最高の相手。試合後の円陣で、指揮官は選手たちに「勝てるよ」と背中を押したという。新たな歴史が生まれる、その予感は高まるばかりだ。

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